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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八幡平VCで環境問題を考える

2008年07月07日
鹿角
 北海道洞爺湖では各国の首脳による「地球温暖化防止」の議論が始まりました。自然に恵まれた国立公園の中で温室効果ガス増加の影響は感じることは難しいのですが今年はちょっと状況が違うようです。

 毎月のように行われる自然観察会では「タカネスミレを見よう」というように時期毎にメインとなる花の名前をサブテーマにつけているのですが、今年は開花の盛りが1週間から10日ほど早まっている為、お目当ての花がほとんど見られず、次回予定している種類が主役になってしまうこともあり自然解説のリーダーを慌てさせています。冬場の降雪量が記録的に少なかったこと、梅雨に入っても本格的な降雨が見られず、高層湿原の池塘も水位が下がっているのが少し気になります。

 おりから八幡平ビジターセンターでは「環境問題に関するパネル展」を開催中です(8月末まで)。その中で強調されている生物多様性を守る中核としての役割を国立公園で果たしていくためにも、今後の八幡平のちょっとした変化も逃さないようにしていきたいと思います。


八幡平VCでの環境問題パネル展示。現在のペースで地球温暖化が進むと地球上の動物の20~30%が絶滅の危機に直面する。