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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

狙いをさだめて

2008年07月02日
秋田
 先日の日記で中学生達と一緒に【カワセミ】を見た話を書きましたが、その場所に改めて行ってみました。
 
 この日は時間帯を早めて観察場所に行ったら、ちょうど【カワセミ】の食事の時間とかさなって、カワセミが漁をする様子を観察することが出来ました。
 
 調べてみるとカワセミの仲間は日々規則正しい生活リズムを刻んで過ごしているらしく、また採餌の場所も決まっていて、ほぼ毎日決まった時間に決まった場所で漁をするのだそうです。
 つまりこの場所は餌を採る漁場となっているということ。そのお気に入りの度合いを示すかのように、周囲はカワセミの物と想像される白い糞が岩などにたくさんこびり付いています。



 全体に黒みがかっていて、嘴全体が黒いのでオスの幼鳥と思われる【カワセミ】が水面に伸びている枝にとまって、じっと狙いを定めています。



 「いけるっ」と思ったのでしょうか?水中めがけてダイブしました。よく見ると体を矢のようにして勢いよく飛び込んでいる様子がわかります。

 この場所には親鳥1羽と幼鳥2羽の姿を見ることが出来ます。【カワセミ】は普段は単独行動をすることが多く、縄張り意識も強いということですから、きっと独り立ちを控えた家族なのでしょう!ここの幼鳥達は上手に小魚を捕まえているようなので、これから先もしっかり生きていけるだろうと思います。
 でもそうするとこの場所は誰の縄張りになるのでしょうか?