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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

中学生と一緒に野鳥観察

2008年06月30日
秋田
 先週の金曜日、『大潟の野鳥』をテーマに学習に取り組んでいる大潟中学校の3年生4名(と引率教諭1名)と一緒に野鳥観察をしてきました。
 中学生達のうち3名は昨年から継続して学習を続けていて、初めて会った時から比べると大きく成長していました。思い返してみれば最初は双眼鏡やスコープの使い方もおぼつかなかったようでしたが、今は双眼鏡もスコープも瞬時に方向・ピントを合わせて野鳥観察できています。またフィールドでは「鳥の声がいっぱい聞こえる」といった反応だったのですが「この声はコジュリンですか?」と変わっています。今年から加わった生徒もそんな彼らに触発されて、野鳥観察に興味をもったようです。
 
 彼らの野鳥に対する関心もどんどん深まっているようです。MY野鳥図鑑、MY双眼鏡を普段から持ち歩き、教室にもスコープを常設し、鳥見日記を付けたり、ある鳥の巣を継続して観察したり、書籍やネットで野鳥の生態を調べたりと・・・もう私よりもずっとずっと先を行っているようです。(私も頑張らないといけないと痛感しました。)
 

 野鳥観察は草原と水辺を中心に行いました。草原では【コジュリン】のオスとメスの違いを間近で観察し、水辺では【カンムリカイツブリ】の親鳥が捕まえた小魚を雛に与えるシーンを観察しました。また生徒達からのリクエストで『カワセミが見たい!』ということだったので巣立ち直後の雛たちが集まる場所へ行ったら、2羽の幼鳥が寄り添って過ごしているシーンが見られました。
 大潟村に住む彼らが普通に生活している直ぐそばに、多くの野鳥たちが生活しています。彼らにもその実感があるようで『鳥に興味が出てくると学校の行き帰りとか部活の最中も色んな鳥がいる事に気付いた』と言っていました。


 彼らと楽しく過ごして、良い刺激を受けて、あっという間に時間が過ぎていきました。次の校外学習は9月末の予定ですが、もう既に私の首は伸びてはじめています(^^)




写真撮影:畠山自然保護官