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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

白の群落

2008年06月26日
秋田
 今日は森吉山の外輪山の一つ、ヒバクラ岳に行ってきました。ブナ帯~矮小ブナ&オオシラビソ混成帯~オオシラビソ帯と明瞭に変化する植生が観察できる好ルートです。

 森吉は花の山として知られています。今はそのポテンシャルを存分に発揮している絶好の時期です。同じコースを歩いていた方々も一番の期待は花を見ることだったようです。もうすぐ湿原に出るというところですれ違った男性は「○○が盛りだったし○○もキレイだったなぁ~あとは・・・」と満足げな顔で教えてくれた後に”ハッ”として「あまり俺が話しちゃうとあなたの楽しみが無くなるな!ゴメンゴメン」ともっと話したいのをようやく我慢してくれたようです。そのやりとりで私の期待は大きく膨らみました。

 このコースは花に視点を置くと尾根と頂上部の湿原とで大きく特徴が異なります。今日はどちらかと言えば地味な方(?)の尾根部に咲く「白い花」で特に群落で見られる花を取り上げます。ちなみに湿原ではチングルマが終わりかけ、イワカガミ・イワイチョウ・ヒナザクラが花盛り、ニッコウキスゲ・コバイケイソウが咲き始めでした。私もすれ違った男性を見習って皆さんの楽しみを奪わないようにしようかなと・・・(笑)

 では登山口を出発して出会う順番に紹介します。


【マイヅルソウ】登山口付近は終わりかけでしたがブナ帯の傾斜がきつくなるあたりでは今が見頃でした。ちょうど汗が出始める頃なので足を止める良いきっかけになります。


【ズダヤクシュ】登山道に沿って群落になっている場所があります。上の【マイヅルソウ】と共にルーペでの観察がお奨めです!


【ゴゼンタチバナ】この種は個体差が大きく、花の大きさも大小様々、花の色も黄緑~白まで様々でした。この花が見えてきたら湿原はもうすぐです!


 本当はもっともっと紹介したいのですが、やはりそこは『行ってみてのお楽しみ!!』ってことでv(^^)v