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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

巣の再利用

2008年06月16日
秋田
 土曜日の地震を受けて、管内の安全確認をしています。今のところ大潟草原は全域で安全確認が終了しています。森吉は森吉山野生鳥獣センターとそこまでのアクセス道路での安全確認は終了しましたが、各登山道などの安全確認が出来ていません。地震で地盤がゆるんでいる可能性もありますので、安全を確認してから行動するようにして下さい。また今後の余震や雨にも注意が必要です!!

 随分前になりますがこの日記で大潟に生息するアカゲラの事を描きました。大潟にはアカゲラとコゲラの2種類のキツツキが生息していますがその彼ら(主にアカゲラ)の作った巣穴が他の鳥たちに再利用されています。
 先日巡視した際にアカゲラが棲む林を丹念に見たのですが、その時アカゲラが使った巣穴を再利用している【コムクドリ】を見ました。



 見つけたときはオスの【コムクドリ】が穴から顔を出して周囲を見渡している場面でした。急いでカメラを構えて撮影しましたが、なかなか飛び出しません。何度も何度も右見て、左見て、正面も上空も遠くも見て用心に用心を重ねて飛び出しました。しばらくするとそのオスが直ぐに戻ってきました。



 戻ってきたオスは何か加えていたようでした。その後このオスは何度も何度も同じ行動を繰り返していました。この巣の中は今、どんな状況なのでしょうか?私は卵を抱いたメスがいるものと想像しているのですが・・・実際はどうなのでしょう?この記事を書きながらまた気になってきました。