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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

季節の移りかわり

2008年05月27日
十和田
今年は雪融けが早いなぁと思っていたら、あっというまにいろんな花々が咲き出し、1週間で咲いている花ががらっと変わっているくらい、めまぐるしく自然は変化しています。

5月の中旬、蔦野鳥の森では、まだ芽吹いて間もない柔らかいブナの葉っぱが、淡い黄緑色をしていました。5月17日に蔦で開催した野鳥観察会では、いいお天気の中、キビタキなどのさえずりを聴きながら散策することができました。鳥だけでなく、エゾハルゼミの鳴き声もひっきりなしに聴こえていました。


野鳥観察会の時の様子 2008.5.17

エゾハルゼミといえば、先週十和田湖の西岸の歩道を巡視した時、こんなところに抜け殻を発見しました。咲いている花はキバナイカリソウです。こんなところで羽化するなんて、ステキな場所選んでいますよね!

キバナイカリソウにくっついていたエゾハルゼミの抜け殻 2008.5.22


現在はどんな様子かというと、ナナカマドやウワミズザクラ、マイヅルソウ等が咲き、ホトトギスやカッコウが鳴きはじめています。奥入瀬渓流では、トチノキの花が咲き始めていました。ホオノキの大きくいい香りのする花が咲くのも、もうすぐです。

あっという間に初夏ですね。
そしてそろそろ夏山のシーズン。
雪が消えていくのがなんとなく寂しく思っていましたが、今度は高山植物に会えるのが楽しみになってきました。