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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ハシボソガラスとヒバリの雛観察

2008年05月23日
秋田
 このところ大潟草原へ行く機会が増えています。その機会ある毎に観察しているのがハシボソガラスの巣です。道路から直ぐの場所にあってしかも巣と目線が同じような場所にあるのでちょっと背伸びをしただけで巣の様子が観察できます。今は子育ての真っ最中で親ガラスが忙しく巣の雛に餌を運んできます。親は雛に餌を与えると直ぐにまた次の餌を採りに飛んでいきます。いつもその隙をねらって観察しています。

2008/5/18撮影

2008/5/23撮影

 たった5日間で雛は大きく成長しています。前回見た時には雛特有の毛のような羽が見えたのですが、今日見た雛はもう完全に真っ黒い羽が揃っていました。鳥の雛の成長って早いですね~?
 間もなく巣立ちを迎えることでしょう!その瞬間も是非間たいと思っていますがうまくタイミングが合うかどうか・・・



 もう一つ!地元の愛鳥家の方に教えていただいたヒバリの巣です。ほぼ地上に作られた巣には4羽の雛が育っていました。教えていただいて初めて見たときには、もう大分大きくなっていました。この巣を教えてくれた愛鳥家の方は抱卵期からずっと観察し続けているそうです。

2008/5/18撮影

2008/5/23撮影

 ところが今日見たら巣が空っぽになっていました。雛たちが無事巣立ったのか、もの凄く気になっています。周辺にはヒバリの姿もたくさん見られ、鳴き声もたくさん聞こえましたから無事巣立ってくれたのではないでしょうか?


 私の人生の中で鳥の雛が育っていく過程を観察するのは初めての経験です。自然と親心のような感覚が芽生えてきていることを自覚しています。次に巣を観察するときにはどうなっているのか?楽しみなような・・でも巣立った後だと寂しいような・・不安な気持ちもあって・・複雑な心境です。
 でもこうして毎年何処かでこのドラマが繰り広げられていたんですよね~