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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

憂い

2008年05月20日
秋田
 今日の秋田市内は久しぶりに雨らしい雨が降っています。このところ気温の高い日が続いていたこともあってかムシムシしています。私も通勤時にバスを降りたら横殴りの雨で傘が聞かずに少し濡れて来たせいもあってちょっと不快な感じで事務所にいます。

 昨日は大潟の巡視へ行ってきました。この日記のタイトルにもある『憂い』の事ですが・・・実は昨日感じたことではなくゴールデンウィークを過ぎてからずっと感じていたことです。
 4月の末、承水路ではたくさんのオオバンやバン・カイツブリやカンムリカイツブリが見られていました。そしてちょうどGWに差し掛かる直前にはあちらこちらでオオバンやカンムリカイツブリのペアが出来上がっていて、『今年は去年よりも多くの繁殖が期待できそうだな!』と管理員さんと話していました。
 ところが・・・5月の初旬以降、そのペアが殆ど解消されてしまいました。『鳥だってフラれる奴もいるべ?』なんて声もあるにはありますが、そんな事態には見えません。1つの種類だけならまだしも【オオバン】【カンムリカイツブリ】と2種類ですから・・・原因は何なのでしょうか?その間に何があったのでしょうか?
 勿論、ペアのまま過ごしている個体もいます。(オオバン・カンムリカイツブリの各1組ですが・・・)今は単独行動している個体もちゃんとペアを見つけて今年も承水路で繁殖してくれることを切に願っています。




 承水路で単独行動している【オオバン】と【カンムリカイツブリ】きっとどちらも♂だと思います。1日も早くペアになってもらいたいものです。繁殖が確認できましたらまたこの日記でご紹介しますね!



 それと報告が前後してしまいましたが、これからは『備えあれば憂いなし』と言う話です。4月23日に大潟草原の管理棟にAEDを設置いたしました。秋田県内では昨年の「あきたわか杉国体」を期に多くの公共施設で設置されています。大潟村でも公共施設や大型宿泊施設に設置されているそうです。


 勿論設置しただけで憂いを払拭できるわけではありません。なので5月16日に男鹿市消防所大潟分署にお願いして消防署員2名に講師をしていただき救命講習会を行いました。AEDがあっても基本は心肺蘇生法ということで心肺蘇生法+AEDの講習という形で行いました。受講は関係者4名と少人数でしたがその分丁寧に詳しく教えていただき「万が一・・」の場合の心構えをしたつもりです。幸い携帯が可能なAEDでしたのでこれからは観察会の時にも携帯しようと思っています。