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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

【実施報告】野鳥観察会「大潟草原に集うアオサギや小鳥たち」

2008年05月19日
秋田
 好天に恵まれた昨日の日曜日、大潟草原鳥獣保護区において野鳥観察会を行いました。参加者・講師併せて18名といつもよりちょっと少なめではありましたが、(財)日本野鳥の会秋田県支部のご協力で講師お二方に来ていただき、きめ細かな対応をしていただき充実した観察会となりました。

 先ずは畠山保護官の司会で開会式を行い、鳥獣保護区管理員さんに具体的な観察のアドバイスをして貰って観察会をスタートしました。


 開会式は管理棟の2階で行ったのですが、畠山保護官が進行している間にも、管理員さんがアドバイスしている間にも窓の外には小鳥たちが沢山やってきてソワソワしてしまいます。この時はこの2人の後ろに見える窓の近くにモズがやってきていました。『早く観察させてくれないかな?』と思った方は少なくないのでは?私も窓の外が気になって仕方なかったですから・・・笑




 最初は管理棟2階からサギのコロニーを観察しました。先日の記事にも書きましたが数日前からアオサギの雛が巣の上で立ち上がって親鳥から餌をねだるシーンが見られていました。もちろんこの日も巣の愛らしい姿を皆さんに見ていただけました。コロニーではダイサギが抱卵中、ゴイサギが巣作りを終えたばかりです。ゴイサギの巣のカウントはまだできていませんが、アオサギとダイサギを併せて200以上も巣が見られるコロニーに『すっごい数だよね?』という感想が聞かれました。


 続いて屋外での観察です。この頃には地元の秋田魁新報の記者も取材に来て観察会の輪の中に加わりました。因みにその記事が今日付の同紙に掲載されていました。
 さて本題に戻りますが・・・フィールドはヨシ・ススキの広がる草原です。密生したヨシ・ススキの中から小さな小鳥を探すのはなかなか大変なことです。『声はするんだけどな~』なんて事は当たり前ですから見つけたときの喜びもまたひとしおです!!ヨシに阻まれながらも何とか双眼鏡やスコープにコジュリンやコヨシキリを納めて参加者に覗いて貰ったときには自然に『うわぁ~いたぁ~!可愛いね~』と小声で喜びを表現します。皆さんよく解っていらっしゃいます。下の写真にもその様子の一端が写っていますが、足音を出来るだけ出さないように歩いて、会話はひそひそ話みたいな感じで・・。




 この日管理棟&フィールドで観察した野鳥は、アオサギ・ダイサギ・ゴイサギ・トビ・ノスリ・マガモ・コガモ・オナガガモ・ヨシガモ・カルガモ・オオバン・キジバト・カッコウ・カワセミ・アカゲラ・ツバメ・ハクセキレイ・ヒヨドリ・モズ・ウグイス・コヨシキリ・オオヨシキリ・コジュリン・ホオアカ・オオジュリン・カワラヒワ・スズメ・ムクドリ・ハシボソガラスの29種類でした。



 野鳥観察の後には参加の方々の手をお借りして保護区内の村道大潟西部線のクリーンアップを行いました。このところゴミが目立ち始めて、私が一人細々とゴミを拾うだけでは「焼け石に水」状態でしたが、18名でゴミを拾った結果、見違えるようになっています。この状態がずっと続きますように!!