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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

この時期見られるシギ

2008年05月07日
秋田
 ゴールデンウィークも終わり今日からまた普段の生活に戻られたという方々も多いかと思います。連休中は秋田県内でも多くの県外ナンバーの車が見られ観光地を中心に賑わいを見せていたようです。
 大潟草原鳥獣保護区にも多くの方々にお越し頂きました。私が居た日だけでも岩手県盛岡市・山形県鶴岡市・千葉県市原市・京都府京都市の方々と情報交換する機会を得ました。その際、質問されるのは「何処に行けば○○が見られますか?」と言う内容ですが、特に「シギを見たいのですが何処に行けば見られるでしょうか?」と言う質問が多かったです。なので今日の日記では5月に入ってから観察したシギ類の情報を取り上げました。

 保護区内の承水路やヨシ原では【タシギ】が見られます。とは言っても羽の色や模様が保護色となって見つけにくいので、先にタシギに見つかって『ギャーッ』と鳴き声を上げてバサバサと飛んでいくこともしばしばですが・・・



 保護区の西部承水路や秋田県が所管する八郎潟西部鳥獣保護区となっている西部承水路の畔には【ツルシギ】が見られます。ちょうど羽が換わる時期のようで黒い夏羽の個体と白っぽい冬羽の個体が混じって観察されています。



 保護区周辺の代掻きが終わった水田では【タカブシギ】や【チュウシャクシギ】が見られます。タカブシギは南西部で、チュウシャクシギは北部で観察しました。この2種は代掻き作業による影響が大きく、探すのに苦労するかも知れませんが・・・





 更には【ケリ】も至る所で見かけます。チドリ類は【コチドリ】がよく観察されますがいつも1羽か2羽で、観察する場所も様々で「神出鬼没」的な存在です。時に直ぐ近くで虫など餌を採り、食べるシーンを観察させてくれたりするのですが・・・採餌といえばやはりシギ類が餌を食べるシーンは興味深い物がありますよね?
 鳥獣保護区の管理員さんの話に寄ればあと何種類かのシギ・チドリを観察できると期待できそうです。

 5月18日には大潟草原鳥獣保護区において野鳥観察会を実施予定です。参加募集の定員にはまだ余裕があります。その時までには”あと何種類”かが増えていればいいですね~!