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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

マダ大潟ニ居マス

2008年04月24日
秋田
 今日の秋田市内は雨が降っています。この雨は秋田市内で散り始めた桜に拍車を掛けることになりそうです・・。私自身も先週末から続いた慌ただしさが一段落し、事務所で業務整理しています。

 昨日は大潟に行ってきました。渡り途中のシギやチドリ、大潟で繁殖する小鳥たちと日々増え続ける鳥たちが居る一方で、冬にやって来る鳥(冬鳥)たちが未だ大潟で見られます。



 【オオハクチョウ】1週間ほど前から西部承水路周辺で観察されています。管理員さんと情報交換した後も気になって見に行ったら未だ1羽で残っていました。因みに帰り途中に船越水路(大潟村をぐるっと囲む水路が日本海に注ぐ河口付近のこと)に寄ったら5羽の【オオハクチョウ】が居ました。どの個体も怪我をしているようには見えないのでそれほど心配はしていませんが、観察中に通りかかった地元のおじさんが「これがだ今頃こごさいで大丈夫なんだが?」と聞いてきました。更に「これがら子供産んで育でるんだべ?」とも・・もっともな心配です。


 また猛禽類がよく観察される県立大学農場~東区に、綺麗なV字のシルエットで優雅に旋回している鳥が居ました。「チュウヒだ!」と思って見ていたら尾羽の付け根部分の白い羽が飛び込んできました。

 【ハイイロチュウヒ♀】は断続的にではありますが雪が消えてからも観察されていました。その時によって居たり居なかったり・・・気まぐれ(?)な彼女ですが、(それとも色んな個体が通過途中に見られているのでしょうか?)昨日は牧草地の上空を飛んで、しばらくして管理棟方向へ飛んでいきました。管理員さんも「今年はハイイロチュウヒが未だ見られるもんな~いつもの年よりずっと遅くまでいるな・・」と首をかしげていました。



 管理棟前の駐車場には【ツグミ】がいました。私の車が到着しても逃げずに餌を採っていました。この後は「パクッ」と咥えた虫を一呑みでした。彼らにはもう少しの間、会えるはずですがそのうちシベリアへ渡って行きます。

 幸いどの個体も元気そうなので、会える期間はあと僅かでしょう!そう思うと寂しいような気持ちもしますが、このまま大潟に残られても逆に心配になりますからね~?