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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ダイサギに見る季節の変わり目

2008年04月08日
秋田
 大潟草原鳥獣保護区の管理棟から見える松林には毎年サギ達がコロニーが形成し、巣作り、子育てをします。今現在も既に【アオサギ】と【ダイサギ】が巣作りに精を出したり、求愛行動をしたり、交尾したりしています。この先【ゴイサギ】がこのコロニーに加わるものと予想されます。そうなるとこの周辺はかなり賑やかになりますよ~!
 現在コロニーに居るサギ達は間もなく3桁に達しようかという数になっていますから、その周辺でもサギの姿をよく見かけます。直ぐ近くの「南の池」も彼らがよく利用する場所で、餌を採ったり、巣材を採取する姿が見られます。
 その「南の池」で【ダイサギ】を観察していました。そんな彼らの顔をよーく観察すると目から嘴にかけての色の違いが見て取れます。目の周りと嘴が黄色い個体と目の周りが緑色で嘴が黒っぽい個体がいました。

 奥(左)の個体が黄色い個体、手前(右)の個体が緑色の個体であることが解りますよね?

 真っ白な羽が印象的で、年間を通して見ることが出来る【ダイサギ】ですが、他の多くの鳥が夏と冬で羽が変わるように、【ダイサギ】も羽が変わっているそうです。色の違いは無いのですが、肩羽の一部が伸びた飾り羽が冬の間には無くなります。(一部は飾り羽のある個体もいるそうですが・・)しかしもっと解りやすい、大きな変化が目の先から嘴にかけての色の変化です。上の写真で言うと奥の黄色い個体が冬羽をした個体で手前の緑&黒色の個体が夏羽に変わっている個体です。

 3月下旬まではこの様な黄色の目先と嘴の個体ばかりでした。ちなみにこの個体は冬でも飾り羽があるようでした。
 3月も末になると 嘴が黒く目先が緑色の個体が散見されだし、飾り羽も目立つようになってきました。私の印象では既に大半が夏バージョンに変わっていますがまだ時々冬バージョンのままの個体も見かけます。私個人は桜の花が咲くと「春だな~♪」と感じますがその頃にはダイサギ達も「春」ならぬ、夏バージョンに変わるのでしょうかね?こんなところにも季節の移ろいが見て取れるんですね~。

 ダイサギ達は巣作りに大忙しです。この時も巣材となる(?)ヨシを運んでいきました。間もなく巣が完成して、産卵、抱卵、子育てと【ダイサギ】の忙しいシーズンが本格化します!