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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

コチョウゲンボウの大雨覆

2008年04月04日
秋田
 巡視中に羽が落ちていることがあります。その羽から「どんな鳥の羽だろうか?」「何所の部分だろうか?」等と想像していくのは楽しい時間です。
 
 【コチョウゲンボウ♂】の右翼の『大雨覆』と呼ばれる羽だと思われます。『大雨覆』については図鑑等を見ると体の部分を図示しているページを参照してください。
 
 鳥の羽というのは手触りも良く、模様も綺麗だったりするので手にする度に「本当に良くできているな~」と毎回感心してしまいます。そして「この羽が集まってあの模様に見えるのか・・」とか「同じ鳥でもパーツが変われば羽も違うものだな・・」等と毎回違った発見があります。
 最近、鳥の羽に対する興味が深まってきたので顕微鏡で覗いてみました。

 大雨覆の先端部分を20倍で撮影してみました。上の写真と羽の上下が逆になって申し訳ありません・・・

 同じく根元に近い柔らかい部分を20倍で撮影しています。1枚目の写真の右下部分の顕微鏡写真です。
 1枚の羽は中央にある軸(羽軸)に対して一本一本の細かな繊維のようなものが集まっているようなイメージを持っていましたが、顕微鏡で見るとその一本一本の繊維に更に細かな繊維があることが解りました。本当に「良く出来ている」と思いませんか?また今度、違う羽を見つけたらご紹介しますね!