東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

雲ウォッチング

2008年04月01日
秋田
 今日から新年度がスタートしました。今年度もどうぞよろしくお願いします。

 今日の秋田は時折薄日が差す曇り空です。気温も低く春の装いに換えた私にはちょっと寒いと感じる朝の通勤時でした。それでも最近の晴れた日には空の青さが一層濃くなってきて、空が高く感じられるようになってきましたよね?
 最近、私は雲を眺めるのにハマっています。書店にも雲の本や写真集が多くなってきたように感じます。雲は見ている間にもどんどん形を変え、同じ形になることは2度と無い・・・そんな儚さに惹かれているのかも知れません。
 
 そんな雲にもちゃんと名前があります。「ひつじ雲」「入道雲」なんて名前を聞いたことがある方も多いと思います。今、例に挙げたのは日本で云われている雲の呼び方ですが、雲の名前は1894年スウェーデンのウプサラで開催された国際気象会議において決められたものなのだそうです。

 国際会議で定められた雲の名前は雲の形や現れる高さによって①巻雲Cirrus②巻積雲Cirrocumulus③巻層雲Cirrostratus④高積雲Altocumulus⑤高層雲Altostratus⑥乱層雲Nimbostratus⑦層積雲Stratocumulus⑧層雲Stratus⑨積雲Cumulus⑩積乱雲Cumulonimbusの10種類に分けられます。これを『10種雲形』または『10種雲級』といいます。そして日本ではそれぞれに①すじぐも②うろこぐも・いわしぐも・さばぐも③うすぐも④ひつじぐも⑤おぼろぐも⑥あまぐも・ゆきぐも⑦うねりぐも・くもりぐも⑧きりぐも⑨わたぐも⑩にゅどうぐも・かみなりぐも と呼ばれる通称・俗称があります。


【巻雲・すじぐも】高いところに出来る上層雲の仲間です。天気が良く上空の風が強いときに出来る雲です。2008/3/23三ツ石山山頂直下にて撮影

【積雲・わたぐも】フワフワと浮いている雲で大抵は低いところで見られる。この日は直前までこれらの雲が山を隠していましたが徐々に消えていきました。2008/3/30八甲田毛無岱にて撮影

10種雲形には含まれませんがお馴染みの【飛行機雲】2008/3/22乳頭山孫六尾根にて撮影
 
 初めは「あの雲○○に似てるなぁ~」とか「あの雲の上で昼寝したら気持ちいいだろうなぁ~」なんて程度で眺めていました。でもその時見た雲が「○○○雲だ!」と解ってくると雲を見る楽しさがアップしますよ!!興味を持たれた方は詳しく調べてみてください。