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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

雪の上にも・・

2008年02月20日
秋田
 まだちょっと先の話ではありますが24節気の一つに『啓蟄(けいちつ)』と言うのがあります。「春が近づいて冬ごもりしていた虫が動き出す頃」という意味があるそうです。ちなみに今年のカレンダーを観ると3月5日が啓蟄でした。
 こんな暦もあるくらいですから「虫は冬ごもりをして動かない」と思いがちですが、この雪の季節にも元気に動き回っている虫はいるんですよ!
 その代表格が【セッケイカワゲラ】です。色々調べてみますと、このよく見かける虫は、生態などまだ解明されていない部分も多いのだそうです。また地域による形態の変異も見られるとのことでした。またこの他にも雪の上を元気に歩くカワゲラの仲間もいるのだそうです。
 雪の上で動き回る昆虫を見かけたらよーく観察してみて下さい。結構色んな種類の虫が見つかるみたいですよ!!

【セッケイカワゲラ】北東北のとある里山で見つけました。

<おまけ>
 雪の上を元気に動き回るセッケイカワゲラの仲間を『雪虫(ゆきむし)』と言ったりもしますが、辞典・図鑑を調べますと『雪虫』は2つの仲間に分けられるようです。
①カメムシ目ワタアブラムシ科の昆虫の俗称
②セッケイカワゲラなど冬季、積雪上を動き回る昆虫の総称

 ①の仲間がなぜ「雪虫」と呼ばれるかというと・・体に白い蝋質物を分泌した状態で晩秋に飛ぶ様子が雪のようだから、あるいはその様子が降雪の時期が近いことを告げるとして名付けられたのだそうです。その姿をみると「あと1~2週間のうちに雪が降るな~」と思う人もいるのだそうです。