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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

承水路の今

2007年11月21日
秋田
 先日、観察会の模様を報告いたしましたが「前半の2カ所についてはちゃんと報告してるのに後半の報告は無いのか?」ともっともなお叱りを受けました。そこで、最近西部承水路で観察される鳥をいくつか紹介しようと思います。

まずはここ数日で急に増えたかんのあるカワウです。鳥獣保護区管理員さんの話によればカワウが承水路で見られるようになったのは3~4年ほど前から。それまではウミウが年に数羽観察されていましたが、カワウが来るようになってからはウミウの姿はなくなり、カワウが年々数を増やしているそうです。

【カワウ】ちょっとピントがぶれてしまいました。未だに写真は大きな課題です。それにしてもこのことろ承水路の至る所でカワウが観察されます。

オオバンは大体いつ行っても観察できる西部承水路を代表する鳥です。保護区内で繁殖した個体もあってかなり親しみをもっています。ただ縄張り近くに釣り人が居る時には居場所が無く右往左往していて心配になります。承水路はブラックバスやワカサギなど釣りのメッカでもあります。と言うわけで釣り人の皆さんにお願いです。野鳥を見かけたらそこが釣りのポイントであっても彼らの生活を考えてそっと見守ってあげてください。よろしくお願いします。我々も釣りの邪魔にならないように観察します。

【オオバン】この承水路で繁殖しています。最近は幼鳥も大きく成長し、親鳥と同格にまでなってきました。魚を捕まえるのも上手くなったようです。

マガモ・コガモ・カルガモは承水路の生息数トップ3ではないでしょうか?水路の岸辺やヨシの生えた中州付近にはそれぞれ1000羽単位で観察できます。カルガモは渡りをしないと言われているようですが承水路では確実に数が増えています。マガモやコガモもまだまだ数が増えています。羽色も鮮やかになって種の同定もしやすくなりました。今はカモの大群の中からこの3種以外のカモを探すのが楽しみになっています。承水路のカモはとっても警戒心が強く近づくと直ぐに飛び立ってしまいます。日記では「カモが水面の上空を飛行するシーンは迫力がある」と書いていますがいたずらに彼らを驚かせるのは辞めてくださいね。

【マガモ・コガモ】現在もっとも数の上で大きな勢力を誇っているのは彼らカモ類です。これにカルガモを加えた3種類で承水路にいる総数の9割に達する勢いです。今は羽もすっかり鮮やかになりました。