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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

コミュニケーション

2007年11月01日
十和田
十和田湖畔の休屋では、毎朝「十和田湖早朝自然ガイド」が行われています。これは十和田湖畔に住む地元のボランティアガイドが、朝6時から1時間、「乙女の像」や「十和田神社」などを案内するものです。ホテル等に泊まった観光客の方々に、朝食前の開いている時間(団体のツアーの方もこの時間なら自由なはず!)に湖畔をゆっくり散策してもらいたいという思いで行われています。私も十和田に来た2年前から参加させていただいています(以前の日記でも一度紹介しています)。初めはただついて行くだけでしたが、最近では時々私も案内させていただくようになりました。
先日のガイドの日、まだ少しだけ薄暗いビジターセンターの前に9名の方が集合してくださいました。
今日は私が案内役。
カツラの葉の甘い香りをかいだり、十和田湖にやってきたハクチョウを見たり、乙女の像、十和田神社の話などをしながら歩きました。
天気が良く、外輪山が紅葉と朝焼けで赤く輝いているのがとても印象的でした。
参加者の皆さんは、とても真剣に話を聞いて下さって、そしていろんな話をしてくださいました。この早朝ガイドは、公園利用者の方の声を直接聞くことができる大切な時間でもあります。
皆さんが十和田湖の景色を見て、「綺麗だね」「いいところだね」と話しているのを聞いていると、なぜか勝手に私が、うれしく誇らしい気持ちになってしまうのでした。
解説についてはまだ知らないことがたくさんで、もっとうまく伝えられるようになりたいと反省ばかりですが、それでも今日は、参加者の皆さんとのコミュニケーションがうまくとれたような気がしました。

そして一番うれしかったのは、その日の昼間、早朝ガイド参加者の方と偶然にまたお会いした時に「今朝は有意義な時間でした。ありがとう。」という言葉をいただけたことです。
このガイドに参加し始めたころの目標に、少しずつ近づいているのかな?と思えた一日でした。



10月30日の十和田湖。
甲岳台という展望台から休屋が見えました。(湖に突き出た半島の付け根部分です)
10月初めに八甲田の山頂から始まった紅葉は、十和田湖では今終盤を迎えています。