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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

十和田おもしろ自然体験キャンプ

2007年08月13日
十和田
先日、十和田湖畔の生出(おいで)キャンプ場で、地元の小学生を対象とした自然ふれあいキャンプが行われました。国立公園の豊かな自然にふれあいながら、2泊3日のキャンプ生活を体験します。※主催の自然公園財団十和田支部のブログもご覧下さい。
1日目、十和田湖畔の銀山という所で川遊びをしました。
強い虫探しということで、この川に住むカワゲラを探しました。

カワゲラ探しの様子
一番大きなカワゲラを捕った人がチャンピオン!一番大きなのもは体長3cm以上ありましたが、他にも同じくらいのサイズがたくさんいました。
「強い虫がたくさんいるということは、その虫が食べるエサが十分にあるということ。つまり、いろんな生き物がたくさんいるって事なんだよ」という講師の先生の話を、真剣に聞く子ども達の姿がありました。

カワゲラの仲間

その日の夜には、夜の昆虫や植物の様子を見てみよう!ということで、生出キャンプ場の管理をしている自然公園財団のスタッフの案内でナイトハイクが行われました。
自動販売機や外灯のまわりには、ガはもちろん、クワガタやカゲロウの成虫、コエゾゼミの羽化の場面にも出会えました。
また植物では、夜に葉っぱをオジギソウのように閉じている木がありました。その木は先日の西目屋ARの石橋さんの日記にもあった植物なのですが、子ども達に、この木は何という名前でしょう?と質問。夜は眠っているというヒントから、ネムリソウ、ネムリギなど色々でましたが、なかなか答えにたどり着きません。たくさんのヒントが出て、ようやく正解『ネムノキ?!』とみんなで大きな声で言えた時は、とてもほほえましい光景でした。
子ども達を見ていてとても感じたことは、さすが、この十和田で生まれ育っただけあって、みんな自然への興味がすごくあるな、という事でした。虫探しや、何かおもしろい生き物を見つけた時は、気持ち悪がったりすることもなく、みんな競争のように見たりさわったりしていました。
現代っ子は、外で遊んだりする機会が減っていると言われたりしますが、ここの子ども達は決してそんなことはないと思いました。
今は、特に都会では家の近くで自然とふれあいながら遊ぶことも難しくなっているのかも知れませんが、子ども達に自然への関心がないということでは無いと思います。子どもの感性はすごいです!
子ども達に自然とふれあう機会をたくさん与えてあげたい、そしてその中で大人も一緒に自然に対する感性を磨けたら…と思いました。
十和田自然保護官事務所で行っている自然観察会にも、是非親子で参加して欲しいです!