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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

普通救命講習

2007年07月30日
十和田
先週の火曜日、十和田自然保護官事務所のレンジャー、アクティブレンジャーで普通救命講習を受講しました。
内容は心肺蘇生法についてで、心臓や呼吸が止まってしまった人に対する救命処置について学びました。
日本では119番通報してから救急車が現場に到着するまで、全国平均で6分間以上かかるそうです。心肺停止から時間が経過するにつれて、命が助かる可能性はどんどん低くなります。6分経過した場合、救命処置を行うと助かる可能性は30%、何もしなければ15%ほどまで落ちてしまいます。
心肺停止の人を助けるためには、そこに居合わせた人による素早い119番通報→応急手当→救急救命士の救急処置→医療機関での救命医療という救命のリレーが行われることが重要です。

講習会でいただいた資料より

人工呼吸、心臓マッサージの他、今回はAED(自動体外式除細動器)という電気ショックを行うための機械の操作方法についても学びました。最近では空港や駅、デパートなど人の集まる場所等に設置されているので、見かけたことがある人も多いと思います。
十和田湖畔では、地元の小学校と中学校、診療所に設置されていると聞きました。また先日巡視で八甲田ロープウェーの山頂駅に立ち寄った時にもこのAEDがあるのを見つけました。どこに設置されているのか把握しておくことも重要です。
AEDの操作方法は思っていたより簡単で、音声案内もしてくれます。
とはいえ、実際にそんな場面に出くわしたら、はたして自分は落ち着いてできるだろうか…??
最近では、119番通報した時、その電話口で救命処置の手順を教えてくれるそうです。
普段から手順を頭に入れておくことは難しいですが、一度講習を受けていれば、説明された手順を理解し実行することが出来ると思います。
自然観察会など、万が一の時のために、受講できて非常に勉強になりました。