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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

秘境

2006年10月18日
宮古
 私が勤務している陸中海岸国立公園は、園地や自然歩道等が整備され陸上からもその魅力を十分に堪能できますが、海上からの眺めもおすすめです。

 先日、岩手県山田町にある船越半島を海上から眺める機会がありましたので、ご紹介しますね。ちょっとした秘境探訪の趣でした。
 この日は天気もよく、波も大変穏やかで、海上から海岸線を眺めるには絶好の日でした。


色付き始めたオランダ島(山田大島)

 上の写真は、山田湾に浮かぶオランダ島(山田大島)です。白い砂浜がとても美しい島です。また、亜熱帯性植物の「タブノキ」の北限でもあります。




 こちら(↑)は赤平金剛です。船越半島にある霞露ヶ岳(504.2m)の中腹が、一気に海に落ち込んでできた大絶壁。高さ350m、赤褐色の岩肌が展開する迫力は圧巻でした。(下の写真はアップです)



 
 こちら(↓)は、大釜崎です。垂直に切り立った断崖と大きな岩礁に挟まれた水路があることから”海のクレバス”と呼ばれています。




 断崖を間近に見るとこんな感じです。(↓)




 残念ながら、現在、船越半島周辺を気軽に海上から眺める手段はありませんが、陸中海岸国立公園内の浄土ヶ浜や北山崎、釜石や碁石海岸では観光船やサッパ船(小型船)に乗ることができ、船越半島に劣らない景色を見ることができます。陸中を訪れた際には海上からの眺めも楽しんでみて下さい。