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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

雪が降っても楽しもう

2025年02月19日
十和田八幡平国立公園 戸澤 綾子
雪が降ると、イヌは喜び庭駆け回り、ネコはこたつで丸くなる、と昔から歌われています。
人間は雪原を歩き回りましょうか。

十和田八幡平国立公園の乳頭温泉郷では毎年スノーシュー自然観察会を行っています。
ここは美しいブナの林で、春は眼に優しい若葉が、秋は紅葉が私たちを楽しませてくれます。
そして、雪のシーズンはというと・・・葉が落ちて視界の開けたブナの間を、スノーシューで歩くという楽しみがあるのです。
スノー
昨年2月下旬の様子。
スノー
今年は雪が多いから、もっと埋もれているかも。
スノー
葉がない木にも魅力的な観察対象物が盛りだくさん。
雪ならではと言えば「アニマルトラック」です。
アニマルトラックとは生きものが残した痕跡(足跡・爪痕・食痕など)のこと。
これらを観察し、生きものの種類や行動・生態を推察したりすることをアニマルトラッキングと呼んでいます。
スノー
足跡があります。
少し分かりづらいかもしれませんが、写真左側から手前側に足跡が残っています。
私はリスがこの木に何か食べ物はないか、と探しに来たものの、「ここはダメだ」と諦め、他の木に向かっていったのではないか、と想像しました。
スノー
これは初めて見たトラックです。
足は小さめ。でも腹はかなり大きいのか足が短いのか、腹で雪をよけて歩いているようです。
私の予想は、イノシシが餌を探して斜面を上がっていった、です。

このような自然が生み出す景観や現象を楽しむイベントが、冒頭の自然観察会です。
休暇村 乳頭温泉郷と環境省の共催で、今年は3月2日(日)9:00~12:30開催です。
対象は10歳以上70歳以下で、小学生は保護者の同伴が必要です。
参加費は保険料として300円。
申し込みは休暇村 乳頭温泉郷:電話0187-46-2244まで。
申し込み締め切りは3月1日(土)です。

当日は、南八幡平パークボランティア  ホシガラスの会のみなさんが自然解説など案内をしてくださいます。興味のある方はぜひご参加ください。


 
スノー
何羽のウサギがいたのだろうか。ウサギがのんびり歩き回っている様子が私の頭を駆け巡ります。