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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

三陸中部パークボランティア海浜植物調査

2023年06月16日
宮古 池田 理恵
皆さまはじめまして。
4月からアクティブレンジャーとして着任しました、池田と申します。
岩手県の海と山、そして動植物に惹かれ、栃木県から引っ越してきました。
三陸復興国立公園の自然や文化を楽しみながら、その魅力を多くの方に知っていただけるよう情報発信していきたいと思います。
 
さて、今回は三陸復興国立公園中部地域のパークボランティアの活動を紹介します。
先月、パークボランティアの活動で海浜植物の調査を行いました。実はこの調査、最近始まったばかりで、5月は2日間で4箇所の浜辺を調査したのですが……
「これはオカヒジキ!」
「これはコウボウムギかな?」
「この葉っぱは……図鑑にないな~」
こんな調子ですぐに名前が出てくるものもあれば、花が咲いていない状態で同定が難しく、意見が分かれることもありました。それでもボランティアさんの知識と図鑑を駆使して、各砂浜で15種類程度の植物を同定することができました。
代替テキスト
△十府ヶ浦での調査
海なし県である栃木出身の私はまったくの戦力外。ボランティアさんの話を聞いて植物の名前を覚えようとしましたが、ひとつの名前を覚えるごとに、名前をひとつ忘れていき、次の日には教えてもらった植物の名前をひとつも思い出せませんでした……。ちなみに参加したボランティアさんの数名もすぐに植物の名前を忘れていたので、私だけが特別に記憶力が悪いというわけではなさそうです。
 
調査の後は事務所に戻り、ボランティアさんに記入してもらった種名をリスト化します。蓄積したデータは希少種の保護や外来植物の駆除の必要性を検討する資料となるので、どこにどんな植物があるのか、図鑑を片手に少しずつ調べていきたいと思います。