
アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
新緑の白神山地へ
2026年06月25日
白神山地
世界自然遺産・白神山地には、令和7年度は約2万5千人の入山が確認され、今年度も多くの方が訪れています。この入山者数は、白神山地世界遺産地域の環境保全対策の基礎データとして、環境省が継続的に調査を行っているものです。入山者数調査の結果については、東北地方環境事務所の発表ページをご覧ください。このデータは、各登山口(約10か所)に設置された赤外線式カウンターによって記録されています。調査の概要については、入山者数調査の紹介ページでも確認できます。一見すると現代的なシステムを想像されるかもしれませんが、電波の届きにくい森の中では、こうした機器も人の手による地道な管理が欠かせません。実際には、ソーラー発電だけでは電力が不足することもあり、定期的な点検やバッテリー交換が必要です。こうしたカウンターの設置・維持管理も、アクティブ・レンジャーの重要な業務の一つです。毎年、雪解け後に機器を設置し、月に1回のデータ回収やバッテリー交換を行い、冬の積雪前には機器の回収を行います。
現在、白神山地は初夏を迎え、新緑がひときわ美しい季節となっています。西目屋村の暗門地区にあるブナ林散策道(写真1)や、深浦町の十二湖(写真2)、秋田県藤里町の岳岱など、各地で鮮やかな緑が広がっています。先日、暗門地区で定期メンテナンスを実施しましたが、駐車場には観光バスが並び、ガイドとともに散策に向かう利用者の姿が見られました。メンテナンス作業中に、若者グループからは「こんにちは」「ご苦労様です」「頑張ってください」など励ましの声を掛けられました。また、近年は訪日外国人の増加もあり、白神山地でも海外からの来訪者がバスで大勢来られているようです。
また、白神山地周辺に設置された自動撮影カメラでは、ニホンカモシカの親子(写真3)以外にツキノワグマの姿も確認されています(写真4)。白神山地はツキノワグマの生息地でもあるため、山に入る際はクマ鈴の携行や複数人での行動など、安全対策を心がけていただくようお願いいたします。クマに関する情報については、環境省の関係ページをご確認ください。
最後に、白神山地(青森県側)の主な散策コースの通行状況(2026年6月23日時点)をお知らせします。現在の状況は以下の通りです。
なお、林道や登山道は大雨や倒木などの影響で状況が変わることがあります。入山の際は、時間に余裕を持った計画を心がけるとともに、関係機関のウェブサイト等で最新情報をご確認ください。例えば、白神山地ビジターセンターのホームページや、各種トレッキング情報のページも参考になります。
新緑の白神山地は、静けさの中に生命の力強さを感じられる季節です。安全に配慮しながら、それぞれのペースでゆっくりと森の魅力を味わっていただければと思います。
| 地区 | 散策・登山コース | 現状・開通予定 |
津軽峠周辺エリア |
マザーツリー見学コース | 開通済み |
| ブナ巨木ふれあいの径 | 開通済み | |
| 高倉森登山道(往復コース) | 開通済み | |
| 高倉森登山道(縦走コース) | 開通済み | |
暗門周辺エリア |
暗門の滝コース | 歩道整備予定・8月上旬開通予定 |
| 世界遺産の径(小回りコース、大回りコース) | 開通済み | |
| 白神岳周辺エリア | 「十二湖コース」 「マテ山コース」 |
開通済み |
なお、林道や登山道は大雨や倒木などの影響で状況が変わることがあります。入山の際は、時間に余裕を持った計画を心がけるとともに、関係機関のウェブサイト等で最新情報をご確認ください。例えば、白神山地ビジターセンターのホームページや、各種トレッキング情報のページも参考になります。
新緑の白神山地は、静けさの中に生命の力強さを感じられる季節です。安全に配慮しながら、それぞれのペースでゆっくりと森の魅力を味わっていただければと思います。