アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
冬のたのしみ
2022年12月07日
十和田
今日の全国ニュースで、酸ヶ湯温泉の積雪量が1メートルを超えたと報道されていました。毎年ニュースに取り上げられますが、今シーズンの記録はどう推移するでしょう。(酸ヶ湯温泉に降雨量を計るアメダスが設置されています。青森市内は酸ヶ湯ほど雪がありませんので、ご安心ください。)
十和田湖畔の降雪は例年より遅かったですが、すでに根雪になりそうです。
冬至に向かって日照時間が短くなっていきます。出勤時はまだほの暗く、十和田湖畔に到着するまでに、山から登る太陽を何度か見る事ができます。
寒さが増し、雪が大地を覆い尽くすと、楽しいことが待っています。
雪の上に残された様々な痕跡に思いを巡らすのが、楽しい季節です。また、植物が、厳しい冬を乗り越えるための工夫も、感心させられます。オニグルミは冬芽の中でも、特に可愛らしいです。顔の輪郭のようになっているところは、葉痕という葉がついていた跡で、目や鼻のように見えるのは、維管束(いかんそく)といい、葉に水分や養分を運ぶ管のようなものです。てっぺんの帽子のような冬芽は、ふかふかの毛布のようなもので覆われて、冬の寒さから身を守られています。
毎朝あいさつしていた龍神様のような流木は昨年の豪雨後に姿を変え、続く大雨で、無くなってしまいました。幾度となくその様子をお伝えしたので、とても親しみのある流木でした。