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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬のたのしみ

2022年12月07日
十和田 伊藤 あけみ
今日の全国ニュースで、酸ヶ湯温泉の積雪量が1メートルを超えたと報道されていました。毎年ニュースに取り上げられますが、今シーズンの記録はどう推移するでしょう。(酸ヶ湯温泉に降雨量を計るアメダスが設置されています。青森市内は酸ヶ湯ほど雪がありませんので、ご安心ください。)
酸ヶ湯1
2020年12月24日
酸ヶ湯2
ゲレンデはまだ樹木が目立ちます
十和田湖畔の降雪は例年より遅かったですが、すでに根雪になりそうです。
発荷峠1
12月5日 発荷峠より南八甲田をのぞむ
発荷峠
櫛ヶ峯も真っ白になりました
冬至に向かって日照時間が短くなっていきます。出勤時はまだほの暗く、十和田湖畔に到着するまでに、山から登る太陽を何度か見る事ができます。
発荷峠3
発荷峠展望台方向に朝日が昇ります
朝日
湿った雪が枝に張り付いて輝いています
十和田山
十和田三山が朝日に輝いています
寒さが増し、雪が大地を覆い尽くすと、楽しいことが待っています。
しぶき氷
まだ成長途中のしぶき氷
足跡
湖に向かって歩いているのは誰でしょう
雪の上に残された様々な痕跡に思いを巡らすのが、楽しい季節です。また、植物が、厳しい冬を乗り越えるための工夫も、感心させられます。オニグルミは冬芽の中でも、特に可愛らしいです。顔の輪郭のようになっているところは、葉痕という葉がついていた跡で、目や鼻のように見えるのは、維管束(いかんそく)といい、葉に水分や養分を運ぶ管のようなものです。てっぺんの帽子のような冬芽は、ふかふかの毛布のようなもので覆われて、冬の寒さから身を守られています。
オニグルミの冬芽
かわいい羊さん
オニ2
羊さんがたくさんいます
毎朝あいさつしていた龍神様のような流木は昨年の豪雨後に姿を変え、続く大雨で、無くなってしまいました。幾度となくその様子をお伝えしたので、とても親しみのある流木でした。
2018
2018年11月27日生出キャンプ場前の流木
流木
新しい龍神様に出会いました
この時期のお出かけは、道路の冬期通行止めの情報は必須です。また重い雪の降雪による倒木で、道路の通行ができないケースが時折あります。お出かけの際は、時間にゆとりを持って、適宜、道路情報を入手されるようお願いします。


青森みち情報


私の日記を読んでいただいた方々が、懐かしかったり、訪れてみたいと思ったりする。
たくさんの方へのお手紙のような気持ちで書かせていただいています。今年も残すところあと三週間、拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。少し早いですが、良き年末年始をお過ごしください。