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東北環境局

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

朝日連峰植生復元モニタリング

2026年10月19日
羽黒 藤井 明子
10月初め、朝日連峰三方境において、植生復元モニタリングを行いました。
 
朝日連峰では、環境省及び朝日連峰保全協議会(事務局:環境省)によって、平成20年度(2008年度)から植生復元のための保全の実証実験や、合同保全作業を実施してきました。その実施箇所のうち、三方境で植生復元状況を把握するためのモニタリングを継続しています。
 
今年度は9月初旬を予定していましたが、悪天候のために10月に延期しました。登山シーズンも終盤が近づく時期でしたが、幸い天候に恵まれ、無事に実施することができました。
 
三方境での保全作業は平成20年度(2008年度)以降、実証実験を含め、これまでに5回行われました。現在のモニタリングは、平成30年(2018年)9月及び令和5年(2023年)9月の合同保全作業実施箇所の推移を記録しています。
 
 
早朝に羽黒自然保護官事務所を出発し、日暮沢登山口から約6時間の登山を経て、三方境にたどり着いたのは14時頃。早速、定点観察をしているポイントを回りました。
三方境
三方境上部。標柱の付近でも保全作業を実施しています
三方境
三方境全体で約20箇所のモニタリング地点があります
三方境
三方境の中間あたり。流水による砂礫の移動が見られます
三方境
保全作業で設置した土嚢袋から植物が芽生えていました
この日は台風の影響で強風が吹き荒れ、気温も一桁。防寒対策は万全のつもりでしたが、三方境は森林限界を越え、風をまともにうける場所。約半分を終了したところで、これ以上の継続は低体温につながると判断し、翌朝に持ち越すことにしました。
 
翌朝も三方境は霧に覆われていましたが、風はやや穏やかになり、モニタリングを再開。予定通りの行程を終え、日暮沢登山口へと戻りました。
 
この業務は、山岳地での登山、避難小屋宿泊を伴い、羽黒自然保護官事務所の中でも、体力や高度な状況判断を求められる業務のひとつです。
現地調査を完了し、今後は結果のとりまとめを進めていきます。
三方境
樹林帯の紅葉はまだこれから
三方境
稜線が見えて来る頃が、その日の紅葉の入口でした
三方境
左側の山体では、尾根の左右で異なる色合い。紅葉の不思議
三方境
つかの間の青空の下、大朝日岳を望むことができました
三方境
竜門山から寒江山へ続く稜線から。三面方面の峰々には細やかな山ひだが刻まれています
三方境
強風になびく草紅葉と葉が裏返ったチシマザサ(奥)
三方境
風がおさまってきた翌朝。霧に包まれた狐穴避難小屋からの朝日
三方境
紅葉の絨毯越しに、雲の隙間から覗く日本海側の山々
三方境
樹林帯にきらめくマイヅルソウの実
三方境
水辺にはリュウキンカが残っていました
三方境
高山帯で冷たい風にさらされていたタカネナデシコ
三方境
ほのかな桃色を見せていた季節外れのコイワカガミ
三方境
樹林帯の足元に潜んでいたクワガタ
三方境
とても小さいヘビが隠れています
三方境
日暮沢登山口の登山者カウンター。今シーズンの撤去まであとわずかです