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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夏が来れば思い出す

2025年08月28日
十和田 伊藤 あけみ
8月は、夏休み、お盆などに始まり、様々な思い出に彩られる季節なのではないでしょうか?
先日の休屋北駐車場にカモシカの親子が現れました。
しか
多くの車や人の前を足早に走っていきました
しか
どこに行くのでしょう?
しか
人も車も多く、とまどっています
出会った人は、十和田湖の思い出の中に刻まれたことと思います。

自分の夏の一番の思い出は、故郷の海での海水浴です。その中には、必ずと言っていいほど、スイカとジャガイモとトマトキュウリが添えられます。私たちの故郷では、夏休みに芋煮会という行事がありました。それは、宮城や山形で行われる芋煮とは全く異なり、じゃがいもを海水でゆでるだけの簡単なものでした。泳いで冷えた体に、ゆででほくほくとした新じゃがは美味しく、また、海水で冷やしておいたスイカ、トマト、キュウリなども適度な塩味で美味でした。

私は、外輪山から眺める雲海を夏の風物詩と思っていましたが、今年は夏に入っての雲海が見れていません。
天候が何か例年と違うと感じています。
久しぶりに恵みの雨の降った日、退勤時に大きな虹が十和田湖から外輪山にかかっていました。
虹
待っていて良かったねとみな話していました
展望台に居合わせた人々は、土砂降りが上がった清々しい空気の中、美しい大きな虹を眺めていました。
毎日ながめていても、同じ景色はなく、見飽きることはない十和田湖の風景。
何千年も続いてきたこの風景が、ずっと変わらずあることを祈ります。