
アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
朝日連峰・以東岳避難小屋 越冬後施設点検
2025年07月16日
羽黒
6月7日(土)~8日(日)、環境省直轄施設・以東岳避難小屋の設備点検のため、朝日連峰以東岳へ行ってまいりました。
これまでにも何度かご紹介しておりますが、以東岳避難小屋では、夏山シーズンに向けた小屋開け作業が毎年6月初旬に行われます。小屋の管理を担う以東岳避難小屋管理保全連絡協議会(事務局:鶴岡市朝日庁舎)の皆さんの入山に合わせ、羽黒自然保護官事務所も施設等の現地点検を行っています。深く冬の爪痕が刻まれた朝日連峰へ分け入り、まず業務地まで無事に到達することがミッションの、本格的な山岳地での業務です。
今年は例年に比べ残雪が多かった上、高温と雨の影響か、融け具合が人間の都合に合わず、歩行困難な雪渓も残っていました。私たちは協議会の皆さんに1日遅れて入山。所々で待ち受けるトラップ(スノーブリッジやデブリ)に苦戦し、泡滝登山口を早朝に出たものの、普段は3時間ほどの大鳥小屋にも倍近くの時間をかけ、夕日が日本海を照らす頃に、ようやく以東岳避難小屋に到着。先行していた皆さんにご心配をおかけしました。
これまでにも何度かご紹介しておりますが、以東岳避難小屋では、夏山シーズンに向けた小屋開け作業が毎年6月初旬に行われます。小屋の管理を担う以東岳避難小屋管理保全連絡協議会(事務局:鶴岡市朝日庁舎)の皆さんの入山に合わせ、羽黒自然保護官事務所も施設等の現地点検を行っています。深く冬の爪痕が刻まれた朝日連峰へ分け入り、まず業務地まで無事に到達することがミッションの、本格的な山岳地での業務です。
今年は例年に比べ残雪が多かった上、高温と雨の影響か、融け具合が人間の都合に合わず、歩行困難な雪渓も残っていました。私たちは協議会の皆さんに1日遅れて入山。所々で待ち受けるトラップ(スノーブリッジやデブリ)に苦戦し、泡滝登山口を早朝に出たものの、普段は3時間ほどの大鳥小屋にも倍近くの時間をかけ、夕日が日本海を照らす頃に、ようやく以東岳避難小屋に到着。先行していた皆さんにご心配をおかけしました。
その頃には、すでに準備が進んで、小屋は夏山に向けた装いに仕上げられていました。
平成29年10月竣工の以東岳避難小屋は今年8年目。遮るものがない吹きさらしの稜線上に立ちながらも、施設が良好な状態に保たれているのは、丁寧に人の手が入っているからだと、しみじみ感じます。施設点検のみならず、小屋開けに関わる各種の作業をしっかり見ていくのも、私たちの重要な仕事です。
6月初旬の朝日連峰北部は、前述の通り、雪解け直後の荒れた状態で、歩くだけでも相当な労力を要する時期。そんな中、協議会のメンバーによって、以東岳避難小屋だけではなく、そこまでに至る登山道の看板や吊橋の踏み板の設置、途中の大鳥小屋の小屋開け作業も同時に行われています。
以東岳避難小屋からの下りは登り以上に危険を伴うため一同一緒に下山。危険箇所は先導者が後続者をサポートしながら通過。前日は人が渡れたスノーブリッジが一夜の間に崩落していて、肝を冷やした場所も。千変万化の雪の影響力と、以東岳に関わる人々の仕事ぶりの見事さが印象的だった2日間でした。
以東岳避難小屋等の情報はこちら ※大鳥池、以東岳方面へ向かう登山口までのアクセス道は例年6月下旬の開通です
