東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

R7年度 野鳥観察会を開催しました!

2025年06月17日
秋田 大亀那月
こんにちは 秋田自然保護官事務所の大亀です!

6月7日㈯に森吉山野生鳥獣センターで野鳥観察会を開催しました。
講師は日本野鳥の会 秋田県支部の加藤さんと瀬川さん。
参加者のなかには毎年参加される方もいてリピーターの多い観察会です。

会員さんも参加されていますが、もちろんバードウォッチング初心者さまや初参加という方もいらっしゃいます。
双眼鏡の正しい使い方(目の幅、ピントの合わせ方)や鳴き声から探し出すコツを講師の加藤さんがレクチャーしてくださいました。みなさん自分に合わせた双眼鏡を首に下げ、いざ森の中へ出発です!
観察会の開会式
(提供)野鳥観察会 開催のあいさつ
双眼鏡のレクチャー
双眼鏡のレクチャー。遠くの植木にピントを合わせ調整します。
アカショウビンはキョロロロロー…と特徴的なさえずりをします。ほかの鳥とは聞き間違えようもないような声です。
センターから南に下った立川のあたりですでに声が聞こえていました。
ですがこの時期は、5月から盛んに鳴き始めるエゾハルゼミの声が野鳥のさえずりをかき消すのです…(;'∀')
講師も参加者も私も、みんなで森に耳を向け鳥の鳴き声に集中しました。
段々聞き分けられるようになるもので、みんなで「いたいた!」と協力しながら見つけ出しました。
みんなで野鳥を探す
声を頼りに野鳥を探します。
新緑のブナ林
(提供)森林散策にもちょうどいいお天気
ノロ川橋を渡った先、ため池にはモリアオガエルが泡状の卵塊を木に産み付けていました。
アカショウビンが狩りにくるので私たちは「アカショウビンの池」と呼んでいます。
池についた瞬間、ほとりから素早く羽ばたいていく姿が見えました。
一瞬ではありましたがあの赤い体は間違いなくアカショウビンでした!人の気配に敏感ですぐ隠れてしまいましたが
今年も生息を確認できてほっとしました(。・ω・。)
モリアオガエル
(提供)モリアオガエルのペア
モリアオガエルの卵
(提供)去年も写真を載せたような気もしますが…もこもこ卵塊です。
そんなアカショウビンとは対照的に、人が目の前にいても逃げない野鳥もいます。
今回はキセキレイとキビタキが私たちの目の前でずっとさえずっていました。これには参加者も嬉しそう♪
とはいえ近くに巣があると考えられるので、参加者みんなが観察できたのを確認して退散しました。
繁殖するのに居心地のいい森であるために鳥と人との適切な距離感も大切です。
 
さえずるキセキレイ
(提供)目の前の横枝でさえずるキセキレイ
こちらを窺うキビタキ
(提供)夏鳥のキビタキ。黒と黄のコントラストは雄の象徴です。
遠目からのキセキレイ
横枝にチョコンと可愛いキセキレイ。
参加者でキセキレイを観察
みんなでキセキレイを観察。傍で見たい気持ちと、そっとしたい心遣いの距離感です。
6月の展示会は今回講師をしていただいた野鳥の会関係者が撮影した写真展です。
愛玩動物としてではない、野生の生き様をご覧ください。

今回の日記には何枚か瀬川さんから共有いただいた写真を使わせていただきました。
野鳥の会の方々からの様々なご協力に感謝申し上げます。
あきたの野鳥写真展
あきたの野鳥写真展の一部。24枚展示されています。
WAROCK展
6月展示のWAROCK展!今回は展示のみです!