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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

月山スキー場開きに参加

2025年04月28日
羽黒 守屋明子
4月11日(金)、月山の姥沢で行われた月山スキー場開きに参加しました。
スキーは冬の風物詩ですが、月山スキー場は春にオープンします。豪雪地帯の月山。冬は積雪が多すぎて営業できないという珍しいスキー場です。周辺のスキーシーズンが終わってから楽しめるスキー場として、全国からスキーヤーが集まります。
 
令和6年春は少雪だったのですが、令和7年春は前年比約1.5倍と雪に恵まれました。スキー場までのアクセス道も見事な雪の回廊に。
志津月山線
ガードレールの高さを遙かに超える積雪量
姥
式典前はガスで覆われていた姥ヶ岳大斜面
姥
木々が大きく揺れる程の風
姥
願いが通じ青空が広がってきました
姥
地域では「月山夏スキー場」の愛称で
姥
閉会後の姥ヶ岳 大斜面が光り輝く
月山
月山は雲に覆われて
羽黒自然保護官事務所では、式典出席後に月山山頂に向かうのが恒例行事。今年も山上の様子をご紹介したかったのですが、天候の関係で登山は見送りました。今年はその代わりにアクティブレンジャーおすすめの山麓の春の姿をお届けします。
 
姥沢駐車場から志津姥沢線をくだり、ちょうど国立公園の入口付近にあたるのが志津野営場。ここには地蔵沼という沼があります。晴れた日には沼越しに姥ヶ岳が望め、雪解けの頃は透明なブルーの水面に。周囲のブナが芽吹けばやわらかい緑に包まれ、盛夏を過ぎて秋になれば鮮やかな紅葉・・・と、周囲の自然の移り変わりを映す万華鏡と化します。
 
この日はちょうど現れてきた美しい水面を目にすることができました。
地蔵沼
雪の白に映える地蔵沼。この日は姥ヶ岳は雲の中
地蔵沼
芽吹き前のブナたち
地蔵沼
ブナの根開けもこれから
地蔵沼
薄緑色はバンダイキノリ 地域によっては食されるそうです
地蔵沼
美味しそうなオレンジのヤドリギの実は、鳥に食べられたい
静かな池のほとりで、数年前の5月に来たときに、この場所で出会った方が仰っていた言葉を思い出しました。
「ここからの眺めは、国立公園に選ばれる位の素晴らしい風景なんです」
 
山の麓にも宝がちりばめられています。
管轄図
今回ご紹介したところ