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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

秋の桃洞渓谷へいってきました

2024年10月19日
秋田 大亀那月
こんにちは 秋田事務所の大亀です!

タイトルの通り、紅葉がすすむ秋の桃洞渓谷へ観察会の観察ルートを巡視するために行ってきました。
残念ながら荒天になると天気予報が出てしまったので会自体は中止になってしまいましたが、せっかく秋晴れの桃洞渓谷へいってきたのでみなさんに巡視の結果をお見せいたします!
立川橋と紅葉
センターから歩いて10分ほどで立川橋に到着。いよいよ山へ入る感覚が強まります。
立川橋から川を見渡す
橋から立川を見渡す。夏の青々しかった森は黄色くなっている。
森吉山野生鳥獣センターに訪れる方は桃洞渓谷や赤水渓谷へ行かれることが多いです。片道4㎞、往復2時間ほどで散策できる事に加え、高低差が少なく歩きやすいコースとなっております。
10月にはブナ林が黄色く色づき、カエデが渓谷を赤く彩ります。

センターから出発し15分ほどで分岐点に到着。行き先や距離がしっかり書かれている案内板があるのでそれに従って渓谷へ向かいます。太陽が差し込み気持ちの良い天気でした。
黒石登山道と渓谷の分岐点
黒石登山道と渓谷の分岐点。丁寧な案内板があるので迷わずいけます。
渓谷までのコースにはブナだけでなくヤチダモやホオノキ、トチノキなどの樹種が見られます。種が足元にたくさん落ちていました。とても大きなどんぐりも見つけましたが木がなにか分からなかった…(ー ー;)

赤水渓谷と桃洞渓谷の分岐点まではだいたい40分くらいで行けます。赤水は水深が浅くおう穴があったり沢歩きをお目当てに多くの方が訪れます。こちらは長靴などある程度の装備が必要なので今回はこの分岐を右に曲がり桃洞へ。

ずっと森の中を歩いていましたが、だんだん川沿いを行き、沢に降りて歩くことになります。滑りやすい箇所もあるのでこういった場所は足元に注意して歩くようにしてくださいね。慎重に歩き始めて、あっという間に渓谷の紅葉が目の前に現れてびっくりしました。赤いモミジがよく映えて綺麗でした。
ブナ林をゆく木道
木道の上まで綺麗な黄色です。葉の色づきが鮮やかすぎて目がチカチカしますね。
足元に落ちていたトチノキの種
トチノキの種がゴロゴロ落ちていました。なんだか栗の実に見えました。
渓谷の紅葉
森を抜けて沢に出たあたり。足元ばかり気にしていたので顔を上げた先の景色に圧倒されました。
滝近くの飛び丸太
桃洞滝へは飛び丸太を渡って向かいます。慎重に一歩を踏み出したはずなのに片足を川ポチャしたのでみなさんはお気を付けて!
飛び丸太を渡って左側を歩くと滝はもうすぐそこです。
水が落ちる音が聞こえてくる頃、大きな桃洞滝に到着しました。そのすぐ横、顔を左に向ければ六段の滝が見られるのですが近くて大きいので6段あるように見えません。
桃洞滝も写真を見て想像していた3倍はありました!
今はもっと紅葉が進んでいるかもしれませんが、森吉は雪の降り始めも早いので行くなら今のうちです。

森吉山野生鳥獣センターの今年度の開館期間は10月末までです。
情報収集やトイレ休憩などが出来るのもこの期間のみですので、開館中にぜひ一度お越しください!
六段の滝と桃洞滝
六段の滝と桃洞滝が合流した地点。滝からおちる川の音を聞きながらお昼ご飯をとりました。
桃洞滝
落差20mある桃洞滝は写真で見るよりうんと大きいんです!雨や雪解けなどで水の量が変わり滝の見た目も変化します。