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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夏のおわり

2024年08月28日
十和田 伊藤 あけみ
季節の移り変わりを感じる瞬間が、大自然の中はあちこちにあふれています。
動植物の様子や、空気感などで、少しずつ変わっているのを感じます。
事務所の前のナナカマドはすでに色づいています。

山の彩りが一番華やかな季節がやってきます。
その中でも、紅葉期の蔦沼の朝焼は、一度は見たい絶景とメディアで取り上げられ、2017年頃は、押し寄せる観光客で様々な問題が起こっていました。
蔦
展望デッキには300人以上の人であふれていました
沼
デッキに入れない人や、写真を撮る人などは、湿原に踏み込んでしまいます
沼
紅葉を背景に写真を撮っています
車
駐車場に入り切らない人は、周辺に路上駐車し、バスなどの通行の妨げになっていました
沼
人間が踏み込むことで、植生が荒らされてしまいました
そこで、2020年より、「十和田湖周辺交通渋滞対策協議会」によって、自然保護および周辺の渋滞対策として、入場者数の制限を実施し、また対策期間中における渋滞対策・環境保全のための協力金をいただくことになりました。
車
入場の際は係の方の指示があります
デッキ
渋滞対策を行った後は、デッキは100人前後の来場者となりゆったりできるようになり、路上駐車も減少しました
令和6年10月20日~10月31日も同様に、早朝の入場者数制限等が行われます。

※蔦沼渋滞対策詳細はこちら
https://www.city.towada.lg.jp/kanko/guide/tutanuma.html
 
蔦沼の朝焼けを、多くの方にみていただきたいです。
新緑、深緑、紅葉、雪景色すべてが美しい蔦沼です。
この渋滞対策に関わるすべての方々に感謝を申し上げるとともに、この美しい自然が、100年、1000年と続いていくことを祈ります。
蔦
深い緑の7月