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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

みちのく潮風トレイルは全線開通5周年を迎えました

2024年06月27日
大船渡 坂本麻由子
こんにちは。大船渡管理官事務所の坂本です。
 
東北の歩く道『みちのく潮風トレイル』は2024年6月で全線開通5周年を迎えました。
4県29市町村の関係自治体、民間団体、地域にお住まいのみなさんなど、たくさんの方々の思いを背負い、世界中のハイカーたちが東北を訪れるきっかけになりつつあります。
集落の中を歩くハイカー
人の暮らしを感じながら集落の中を歩くハイカー
開通間もない頃と比べると、今は国内外からのハイカーが毎日のように歩いていて、地域住民の間でも認知度が高まってきたように感じます。
毎日どこかで誰かがみちのく潮風トレイル上で歩き、出会い、語り、思いを寄せてきたことが5歳になる潮風トレイルを少しずつ育ててきたのでしょう。
 
5周年を迎え、こちら管内で地域の方々がみちのく潮風トレイルに関わり取り組んだ、ハイカーに嬉しいお知らせをご紹介したいと思います。

岩手県大槌町 ハイカー野営地提供

 個人所有地をみちのく潮風トレイルハイカーのために野営地として提供しています。
駅チカで銭湯、コンビニ、飲食店などハイカーに嬉しい施設が近い場所で、周辺住民からの理解を得つつ3ヶ月ほどの試験運用期間を経て本格運用となりました。
 滞在する夜は近くの飲食店で美味しい料理と地域の人との交流ができます。実際交流したハイカー、地元の方から楽しかったという声が聞こえてきています。
提供されている野営地
提供されている野営地(写真:大槌町観光交流協会提供)

岩手県陸前高田市 ミッドポイントモニュメント設置

 「トレイルの中間地点を示す何かが現地にほしい」という海外ハイカーからの声をきくことがあったことから構想が始まり、ハイカーフレンドリー施設でも知られている陸前高田市観光物産協会さんが設置しました。1000㎞を超えるみちのく潮風トレイルおおよそ半分の、ハイカーが目指したくなるポイント、設置場所についても各方面のご理解をいただきながら調整なさったようです。
 このモニュメントを製作したのは地元の林業も営む木工屋さんです。地域木材を使っているそうで、青い海に映えて撮影したくなる素敵な仕上がりですよね。
 「ここまで頑張ってきた」「ここから頑張るぞ」ハイカーのモチベーションUPに役立ちそうですね。
大野海岸に設置されたミッドポイント
みちのく潮風トレイルの憲章の6番目
「歩くことを愛する全ての人々を歓迎し、皆で育てる道とします。」
これからも歩く人、整備する人、沿線に住む人みんなで育てていくと、100年後にはどんな道になっているでしょうか?想像するだけでワクワクします。
ワクワクするアクティブ・レンジャー4人
ワクワクするアクティブ・レンジャー4人です