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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬のはじまり

2023年12月07日
十和田 伊藤 あけみ
あっという間に師走です。皆さんはどんな1年だったでしょうか?
この時期になると、今年の大きなニュースや良く耳にした言葉などが、メディアで報道される機会があり、否が応でも1年の出来事を振り返ることになります。
私個人としては、引っ越しによる通勤路の変更で、晴れた日は、故郷の山「岩手山」が眺められるようになったことが、大きな喜びです。
山
雪をかぶった岩手山とスキー場
時が過ぎようとも、此処、十和田湖は悠久の時を刻み、動じる事はありません。側に暮らす人々を、訪れる人々を、優しく、時には厳しく包み込んでくれます。
そんな場所で仕事をさせていただく感謝をしみじみと感じる年の瀬の風景です。
山
発荷峠より南八甲田櫛ヶ峰をのぞむ
山
この時期には珍しい雲海
最近、通勤路で見かけるキツネがいます。
車が通ると、物欲しそうに遠巻きで眺めていて、車が通り過ぎると、通った後を何か探し始めます。よく見ると、片足を引きずっているので、車とぶつかりでもしたのでしょうか?
おそらく、人間の近くで、食べるものを手に入れた経験があるのでしょう。かわいいので、何かあげたくなるのが、人間の心情。しかし、良かれと思ってやったことが、結果としてキツネの寿命を縮めることにつながることもあります。
  
キツネ
じっとこちらを見ています
キツネ
動じる事なくリラックスしているように見えます
野生の動物は、野生のままで生きていけるよう、人間の思いやりが必要です。
どうか、野生のままで、此処で穏やかに暮らしてほしいものです。