東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蔦沼と赤沼

2023年11月07日
十和田 伊藤 あけみ
以前メディアで、死ぬまでに一度は見たい絶景の一つとうたわれた、南八甲田蔦沼の朝焼けにどうしても会いたくて行ってきました。私にとっては七年目、写真の記録をさかのぼると11回も訪れていました。2020年は4日も通っていたのです。2021年から利用が紅葉の時期に集中するため起こる、道路の渋滞や、沼周辺の植生を守る目的で、オーバーツーリズム対策を行っています。今年度はその期間が終了してから行きました。
蔦
まだ暗いうちから待ちます
蔦2
人がまばらになった後に、色づきが増してきました
蔦3
写真撮影するためか、ススキが折られた様子が見られました
蔦4
朝日に色づく
蔦4
刻々と変化する色彩
水鏡のような沼に移る真っ赤な紅葉も良いですが、この日の色彩もまた素晴らしいものでした。水鏡のようだった、昨年の様子をお届けします。
蔦5
雨模様でしたが、風がなく穏やかな水面です
蔦6
寒くて人もまばらです
蔦7
昨年の虹
また蔦沼から、蔦七沼のひとつ赤沼までの歩道が十和田市により整備されたというので、歩いてきました。※詳細は十和田市広報より
赤沼
月沼あたりから歩道があります
ブナ
気持ちの良いブナ林の中を歩きます
松森
松森へは2時間弱で着きました
八甲田
松森から眺める高田大岳
赤沼
うっすらと日がさす冬枯れの赤沼
沼
銀細工のような森
歩道
ぬかるんでいた登山道にヤシマットが敷かれ歩きやすくなっていました
路
以前は長靴が推奨でしたが、登山靴でも快適に歩けました
道
道迷いしないように所々にロープが張ってあります
木
赤沼名物の抱擁樹
木
大正12年に大町桂月先生をここに案内したとの記載があります
紅葉
蔦温泉駐車場までの車道歩きで、木々の間から見える蔦沼
蔦
下山すると蔦温泉駐車場は大混雑です
渓流
奥入瀬渓流も大混雑です
自分自身が所属する山岳会で、多少なりとも関わってきている登山道整備ですが、その大変さは日々身をもって感じていました。赤沼登山道整備に関わった方々に感謝いたします。秋も終盤、先日は気温が氷点下まで下がったようです。冬枯れの森も銀細工のようで大好きです。寒さも増し、木々の葉が落ちても、美しい風景が広がる十和田湖です。
湖
西湖畔から御倉半島をのぞむ