アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
八甲田山植生・景観等保全活動
2023年10月20日
十和田
こんにちは。アクティブ・レンジャーの中園です。
今日、ご紹介するのは10/3に実施した井戸岳での保全活動です。
井戸岳は八甲田連峰の一座であり、昭和40年代以前は山頂一帯が高山植物に覆われていたそうです。
それが、登山者の増加により風景が激変しました。
今日、ご紹介するのは10/3に実施した井戸岳での保全活動です。
井戸岳は八甲田連峰の一座であり、昭和40年代以前は山頂一帯が高山植物に覆われていたそうです。
それが、登山者の増加により風景が激変しました。
中央の右側と左側で植物の覆われ方に違いがあるのを見て取れますが、過去に登山者が無秩序に歩いた事で裸地化が進んだ結果です。
昭和59年から青森県が周辺の植生を復元するための事業を講じ、一定の成果が見られていますが完全には回復していません。
青森県の活動を引き継いだ「八甲田大岳・井戸岳植生復元協議会」が平成17年から復元作業と植生調査を行ってきましたが、近年はコロナの状況があり思うように進めることができなくなっていました。今回は久しぶりの再開です!
昭和59年から青森県が周辺の植生を復元するための事業を講じ、一定の成果が見られていますが完全には回復していません。
青森県の活動を引き継いだ「八甲田大岳・井戸岳植生復元協議会」が平成17年から復元作業と植生調査を行ってきましたが、近年はコロナの状況があり思うように進めることができなくなっていました。今回は久しぶりの再開です!
井戸岳は強烈な風が吹いていて(いつもですが)、立って歩くことがままならない状況です。作業自体が危ぶまれるほどでした。
しばらく待機した後、三つのチーム「登山道の状況確認」「登山道脇の植生調査」「不要になった設置物の撤去」に分かれて作業が行われました。いざ、始めても予定通りに作業を進めることができず、改めて山岳作業の厳しさを思い知らされます。
しばらく待機した後、三つのチーム「登山道の状況確認」「登山道脇の植生調査」「不要になった設置物の撤去」に分かれて作業が行われました。いざ、始めても予定通りに作業を進めることができず、改めて山岳作業の厳しさを思い知らされます。
植生調査では、区画分けした範囲に植物がどのくらい覆っているかを割合で求めます。
0(ゼロ)から90パーセントの所まで様々でした。
今後、継続的に調べていくことで植生復元の状況を明らかにしていきたいという思いがあります。
今までがそうであったように、地道で長い取組です。
0(ゼロ)から90パーセントの所まで様々でした。
今後、継続的に調べていくことで植生復元の状況を明らかにしていきたいという思いがあります。
今までがそうであったように、地道で長い取組です。
作業の進捗状況とともに実際に作業をして思ったこと、考えたことを出し合います。
登山道整備や山岳調査に詳しい有識者、今までボランティアとして長く活動している方、そして若い学生たちと一緒に活動したのは貴重な時間でした。
これからも、もっと多くのひとが参画してくれることを願っています。
登山道整備や山岳調査に詳しい有識者、今までボランティアとして長く活動している方、そして若い学生たちと一緒に活動したのは貴重な時間でした。
これからも、もっと多くのひとが参画してくれることを願っています。