アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
「Youは何しに白神へ?」
2022年11月14日
白神山地
みなさん、こんにちは。西目屋自然保護官事務所の神です。今日は、秋晴れが広がる紅葉の「暗門」にやって来ました。ピークは先週だったようですが、まだまだ楽しめます。ところで、今日なぜここに来たかというと・・・。
「目屋っ子」(めやっこ)が、暗門でアンケート調査をするというので、「見守り隊」と称して、一緒にアンケート調査にやって来ました。西目屋小学校では、毎年、5年生の総合学習の時間に白神山地にやって来た人に、突撃インタビューをしています。
暗門に着いたらまずは、世界遺産のブナ林まで移動。落ち葉の絨毯がきれいです。
散策道の入口に着きました。ここで観光客の皆さんに募金(協力金)を募っているおじさんがいました。突然の訪問に、驚きつつも協力金が歩道整備に役だっていることを子供達に説明してくれました。今年は雪が多かったので木道が壊れたり、8月の大雨では、暗門の滝へ続く歩道が壊滅的な被害にあい、今もまだ復旧作業が続いています。来年は、世界自然遺産に登録されてから30年の節目を迎えることもあり、急ピッチで復旧作業が進んでいます。
今はここまで復旧しています。(右)ここは入り口に近いので割と早く復旧できましたが、第3の滝までは、まだまだかかりそうです。
さて、最初はモジモジしていた子供達も、どうやらアンケートに答えてくれる人を見つけたようです。「どちらから、いらっしゃいましたか?」「目的は観光ですか?仕事ですか?」などなど。一度、成功すると自信がついたのか、どんどん積極的に声をかけ始めました。中には「実は仕事でちょっと疲れてて・・自然に癒やされたくて来たんだよ。」と話していた人もいました。どうか癒やされて帰ってほしいものです。
アンケート用紙を見てみると、こんな質問もありました。「白神山地を保護するために、人を入れて保護するのか、人を入れないで保護するのか、どちらがよいと思いますか?」と・・・。なかなか鋭い質問です。これには、大人達も「う~ん」と唸っていましたね。皆さんなら、何と応えますか?
かわいい子供達に声をかけられて嫌がる大人はいません。皆さん、快く協力してくれました。
新しく出来た看板の前でパチリ。みんないい笑顔だね。