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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

縁の下の力持ち

2022年07月13日
十和田
文月も半ばの今朝も、雲海に出会えて嬉しい朝です。

雲海の朝
7月初旬に行われた、二つのパークボランティア活動をお知らせいたします。

7月6日は、2年ぶりに「秋田十和田湖クリーンアップ大作戦」が開催され、十和田八甲田パークボランティアの方4名が参加されました。
 
清掃活動中
このイベントは「秋田十和田湖を美しくする会」主催で行われていますが、ここ2年開催されていませんでした。以前は100人を超えるイベントでしたが、コロナ渦で人数を半分にしての開催です。
 
ごみの回収
〈大型液晶テレビなどが投棄されていました〉
また、7月7日は、八甲田山地域高山植物等盗掘防止対策連絡会主催「八甲田山地域高山植物盗掘防止合同パトロール」が行われました。

田代湿原をパトロール
〈キンコウカ咲き始めた田代湿原をパトロール〉
高山植物は、約2万年前の最終氷河期に、北極周辺の植物群が日本にも南下し、温暖化をともに高山に追い上げられたものだと言われています。 青森県では、約480種の植物が絶滅のおそれがあるといわれ、鑑賞用に採取されたために激減したものが多くあります。 田代湿原では、トキソウ、サワラン、カキランが咲いて、湿原に彩りを添えていました。
トキソウ
サワラン
カキラン
豊かな自然、美しい自然の風景を後生に伝えるために、「採らない」「折らない」「踏み込まない」を守って、野生植物を大切にしましょう。

植物だけではなく、野生動物も大切な財産ですね。
先日、十和田湖畔でツキノワグマの親子に出会いました。
エサの少ないこの時期、イタドリやフキの葉を食べているようです。


〈視線がこちらを向いています〉
その後、ミズナラの木の根元で母熊が見守る中、小熊は木に登ってどんぐりを食べているようでした。
ツキノワグマツキノワグマツキノワグマこぐまツキノワグマこぐまツキノワグマ

このような豊かな自然を守るための活動は様々ありますが、その一端を担っているパークボランティアの皆さんに、敬意を表します。