アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、十和田八幡平、三陸復興、磐梯朝日国立公園があります。
桜 さくら サクラ
2022年05月12日
十和田八幡平国立公園
東北地方環境事務所
連休の後半、休屋のソメイヨシノが満開でした。2022/05/06
和井内のオオヤマザクラも満開です。2022/05/06
湖畔の私の大好きなサクラが、5月6日は一輪しか咲いていなかったのに、7日にはあっという間に5~7分咲きほどまでに開花していました。
2022/05/07
このサクラは、植樹当初はベニヤマザクラと言われていたそうです。
サクラは交雑種が多く、幼木の時は特徴がわかりにくく、成長するに従いはっきりしてきます。
私自身はずっとカスミザクラと思っていましたが、どうやらオオヤマザクラらしいとのことです。
ヤナギに守られているような、オオヤマザクラ
うららかな日差しを受けて、キタコブシがぶ厚い冬のコートを脱ぎました。
私が十和田湖に来てから、ずっと見守り続けていた、ビジターセンター前の双子のシロヤナギの一本が、強風の影響か枝が折れてしまいました。
ここは、湖畔の中でもとても好きな風景でした。幾度となく、写真に収めていました。
2017年 2018年
2021年
2022年5月:枝が折れてしまいました。
幾年の年月を、この湖畔で過ごしてきたのか、どんな出来事を見てきたのか、問いかけてみたい気がしました。
十和田湖畔の樹木は植樹されたものもありますが、自生のものは厳しい自然環境の中で生き抜いてきた力強さを備えていて、元気をもらえます。
林の中に目をやると、遠くからでも目立つシラネアオイは、年々数が増えてきたように思います。(歩道外なので、望遠で撮影しています)
ミヤマエンレイソウもひっそりと佇んでいます。
春の色があふれる十和田湖畔に、少しずつ人のにぎわいも戻ってきたようで、嬉しい気持ちになります。
一日の終わりにまた立ち寄ってしまう、この風景。
十和田湖は一日では味わいきれない、魅力あふれるシーンがたくさんです。
そして最後に、今朝の(2022/05/12)満開の様子をお届けしたいと思います。