アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
冬の八幡平の魅力
2022年03月14日皆様こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
盛岡市内では徐々に気温も上がり道路や歩道の雪はほとんど消えて、歩きやすくなってきました。
先日、八幡平頂上付近の巡視を行いましたのでご報告いたします。
夏の八幡平は、頂上付近まで車で容易にアクセスが可能ですが、冬の八幡平はその雪の多さから岩手県、秋田県をつなぐ八幡平アスピーテラインという景勝道路が閉鎖され、特に岩手県側からのアクセスが困難なことから、パウダースノーを求めバックカントリーで入山される方以外は利用者は多くありません。
今回は国立公園区域外で雪上車を使い高度を稼いでからスノーシューで巡視を行いました。
20名くらいの方々とすれ違いましたが、お話しを伺った多くの方がアクセスの比較的容易な秋田県側から入山されたとのことです。皆さんのお目当てはやはりスノーモンスターと呼ばれる樹氷です。今年は見応えのある大きさにまで成長し、樹氷を見つめる皆さんは笑顔でした。
冬の八幡平は3月になると晴天率が上がり、この日も高気圧の影響で穏やかに晴れました。
渾身の一枚(歩きながらコンパクトカメラのシャッターボタン押しただけ)をご覧下さい。
雪原の向こうに樹氷、その奥には岩手山、早池峰山も確認できました。
モンスターがぞろぞろ行進しているように見えて面白かったので撮影しました。
多くの方に冬の八幡平の魅力を知っていただきたいですが、天候が悪化すればたちまちホワイトアウトとなり上下感覚も失われるような危険な状況になり得ますので、適切な装備と天気図・地図読み等の熟練者の同行が必須です。
現在CATという雪上車を使ってバックカントリーツアーを行っている事業者がありますが、今後はスノーシューツアーも事業化しようとする動きもあるようです。
安全に楽しく国立公園を楽しんでいただけたら嬉しいです。
国立公園でお会いしましょう。