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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

未来へ繋ぐ

2022年02月28日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

春の兆しを感じていたのもつかの間、先週の始めは吹雪に見舞われました。

湖畔では、吹きだまった雪で車が動けなくなったり、小坂町から発荷峠に通じる通称「樹海ライン」が通行止めになったりと、冬はまだまだ頑張って居座っているようです。

湖畔から吹きつける風で、地吹雪になっています。

吹きだまりができて、車が動けなくなっています。

2月24日、令和3年度休屋集団地区廃屋跡地利活用計画検討業務の一環として、「休屋湖畔地域づくり懇談会」が開催されました。平成30年から始まり、懇談会自体は今年度3回目、通算12回目を数えています。

懇談会は休屋地区に居住または仕事をしている方11名の参加がありました。

何やら長い名前ですが、撤去が完了したホテルの跡地をはじめとしたエリア内の

より良い活用をみんなで考えて行こうというのが主旨です。

前回は、どんな施設やイベントがあったら良いかたくさんのアイディアが出されたようです。

前回の懇談会で出された意見をまとめた中から、個人的に興味深かったものをピックアップしてみました。

「夕日が見える個室空間」「道具が無くても釣りが出来る」「十和田湖スポーツセンター」

「湖上レストラン」「雪にシアター」「DIYキャンプエリア」

想像しただけでわくわくしてきますよね。

ファシリテーターのアドバイスをもとに、将来の休屋をどのようにしていったらいいのか、前回の結果を踏まえて、ワークショップを実施しました。

具体的に、ここにこんなものがあったらいい、こんなことをしたい、などをグループに分かれて、地図に落とし込んでいきました。

それぞれ話し合った結果を発表します。

グループごとに、異なる興味深い意見が出され、みな真剣に聞いています。

この結果を踏まえて検討を重ね、廃屋跡地の整備を進めて行くことになります。

休屋で仕事をさせていただいて間もなく5年が過ぎようとしていますが、美しい風景は変わることなく此処にあります。

〈2017年の休屋周辺の風景〉

変わったのは、コロナ禍による人の流れと、人間が作り出した構造物が撤去された事、トイレが新しく作られた事でしょうか。(自分は確実に歳をとりましたが。)

今後、世の中はどうなっていくのでしょう。

みなさんは、大きな建造物が無くなった十和田湖畔休屋地区はどうなってほしいでしょう。

そんな問いをみなさんにも考えていただき、これからの十和田湖畔にワクワクしてもらえたら嬉しいです。

〈2017年発荷峠からの十和田湖〉