アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
冬の青空
2022年02月25日こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
ここのところ東北の冬らしい、雪景色の投稿が続いていましたね。
羽黒の風間さんが「空が青かったことを忘れてしまいそう・・・」と言っていたので、岩手の湘南(地元でよく言われる謎の例え)三陸海岸から青空をお届けしますよ。
〈碁石埼灯台〉
今冬最後の大寒波かと言われた今週頭はここ碁石海岸でも猛吹雪でした。駐車場での積雪は十数㎝、北国や内陸山間部の比ではないですがこのエリアでこの積雪量は珍しく、今シーズン初めての雪かきをしました。
吹雪も落ち着き、太陽が顔を出した翌日に園地の巡視をしながら雪の海岸風景を記録してきましたのでご覧ください。
〈雷岩(かみなりいわ)と乱曝谷(らんぼうや)〉
〈穴通磯(あなとおしいそ)〉
碁石海岸のフォトスポットでは雪をまとった岩礁美が見られました。太陽が出るとすぐに熱で溶けてしまったり、強風で吹き飛ばされてしまったりでこういった風景を収められることはなかなかないのです。
雪の積もった遊歩道と青い海と青い空。枝葉に積もった粉雪が風でキラキラと舞い、私の頬で溶けました。儚い氷片が積もり積もって魅せる雪景色、この雪が溶けて山の栄養を海へと運び、私たちは海の恵みをいただいている。自然のサイクルを考えながら雪を踏みしめました。
冬の単独巡視の楽しみは、賑やかに鳴いて飛び回る鳥たちの観察です。
上段の2種は冬鳥、シロハラ♂とジョウビタキ♂です。寒さ対策でまん丸ふっくらもこもこですね。
下段はイツメン留鳥のコゲラとシジュウカラです。樹の皮を剥がして虫を探していました。
巡視も終わり、事務所へ戻る途中ふと目に留まりました。太陽が出たお陰で寒さが緩み、アスファルト舗装の上にネコの足跡が残っていました。寒い中とぼとぼ歩くネコの姿が目に浮かびます。今月末から寒さが和らぎ春の匂いがしてくると聞きました。これがなごり雪かな・・・と笑みがこぼれました。