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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

立春

2022年02月04日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

今日は立春です。

十和田湖が国立公園に指定されたのは、昭和11年(1936年)2月1日の事です。その時生まれた方は86歳ということになりますね。

如月(きさらぎ)は、厳しい寒さに備え重ね着をする「衣更着」、春に向けて陽気が来る「気更来」、春に向けて草木が更に生えてくる「生更木」という3つの説があるそうです。

氷点下10度を下回る日も多いですが、心は舞いおりる雪より軽く、白い大地を駆け回りたい伊藤です。

奥入瀬の氷瀑はどんどん成長しています。

〈姉妹の滝のお姉さん〉

乙女の像は、相変わらず力強い姿で立ち続けています。その後ろ足に注目してみてください。

人間は片足を前に出して体重をかけると、自然と後ろ足のかかとが上がります。像は両足ともしっかりついていますね。そういうデフォルメ(対象を変形や歪曲して表現すること)が、芸術では良く行われることがあります。大地にしっかりと根を張って生きろと言われているようですね。

そして、眼球が入れられていない目は、どこから見てもこちらを見ているように見えると言われています。

現在まで二度の解体修理を経て、平成六年には大規模な補修が行われ、現在の姿があります。

1月に巡視で行った蔦沼の様子をお伝えします。燃えるような紅葉で賑わっていた蔦沼は、今は訪れる人も無く、ひっそりと春を待っています。

カモシカが車道を渡った跡がありました。

静寂の菅沼:誰かが歩いた跡がありますね。

氷の上にうっすらと雪が積もっています。

残置コーンを見つけたので、スノーシューで踏まないように掘り出しました。

 

冬期の蔦沼の歩道は閉鎖されていますが、時折、訪れる人はいらっしゃるようです。(あくまでも自己責任でとお願いしています)

あちこちで大雪のニュースが聞かれます。除雪作業に従事される方々は十分に注意されてください。

十和田湖も自宅も例年より少ない雪にちょっと拍子抜けの伊藤です。

マンサクは吹雪の中まだまだ口を固く閉ざしています。

節分の日のマンサク。花開く日が待ち遠しいですね。