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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオハンゴンソウ調査 夏の終わり

2021年09月07日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

夏だよりと記したのがつい先日のことのようです。

あの暑い夏はどこにいってしまったのか、十和田湖畔はすっかり秋の気配です。

〈桂浜のカツラやナナカマドが色づき始めました〉

さてこの一面に咲いている綺麗な花はご存じでしょうか?

〈無数の種はシードバンクと言い何年も土中で発芽を待ちます〉

道ばたや、田畑の周辺で良く目にすることはないでしょうか?

特定外来生物に指定されている、オオハンゴンソウの満開の様子です。

以前、十和田八甲田地区パークボランティア活動でも防除活動をしました。

〈道路沿いにも旺盛な繁殖力で勢力を拡大していきます〉

〈以前私が業務で携わった秋田八幡平スキー場のオオハンゴンソウ防除活動の様子〉

〈今ではオオハンゴンソウは減りヤナギランなどの群生地となっています〉

オオハンゴンソウについてはこちらをご覧ください。

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_ohangoso.pdf

https://www.city.takizawa.iwate.jp/var/rev0/0097/2433/oohangonsou.pdf

先日まで、十和田八甲田地区のオオハンゴンソウの生育調査をしていました。

国立公園内にどれだけ生育しているのかの調査は、今後の外来生物対策の基礎情報になるものです。

美しい自然を守っていくための一歩です。

先日の調査の際に行ってきた松見の滝と田代沼や休屋の風景をお伝えします。

           

〈8/30松見の滝〉

〈紅葉の時期 2018/10/23〉

〈キンコウカの紅葉が始まっています:8/27田代湿原〉

〈思いがけず出会えた風景:田代平湿原〉

〈風にゆらゆら楽しそうに揺れていました〉

〈サワギキョウ:地元の盆踊りの踊り手さんの優雅な手のようです〉

〈アオイトトンボさん雄は風に負けないようにしっかりつかまっています〉

休屋は気持ち良い風が吹き渡っています。

〈ツリバナは葉っぱの下でゆらゆら〉

オオハンゴンソウを探しながら御前ヶ浜を歩いていると、林の中に何か光っています。

〈高価な宝石のようにキラキラ光るのはマイズルソウの実〉

〈ミズヒキの花は可憐です〉

いつも業務帰りに通る奥入瀬は、静かな雰囲気です。

〈風に揺れるノコンギク〉

オオハンゴンソウ調査が終わり夏が終わったという気持ちです。