アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
気象観測塔
2021年07月28日
白神山地
環境省では白神山地遺産地域周辺の3カ所に気象観測塔を設置して、気温や降雨量、積雪深などを計測しています。
そのうちの1つが櫛石山に設置されています。
【櫛石山の気象観測塔】
櫛石山は世界遺産地域の核心地域に位置します。西目屋事務所から車で舗装道路15分、砂利道45分、砂利道(悪路)1時間。そこから山道を歩いて1時間でやっとたどり着きます。当地の標高は約620m。冬は大雪に覆われます。
【気象観測塔から撮影した周囲の様子(冬)】
雪の多い年には4m近い積雪深となる厳しい環境です。雪の重みや強風、低温に耐えられる頑丈な施設でなければ計測を続けられません。
とても職員では対応できないので、専門の業者さんに維持管理をお願いしています。正確な計測が継続できるよう、経験と知恵と体力を駆使して対応していただいています。
【気象観測塔から撮影した周囲の様子(夏)】
長期的な計測を続けて基礎資料の蓄積に努めます。