アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
八幡平外来植物駆除キャンペーンに参加しました
2021年07月14日皆様こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。
先日、八幡平市観光協会並びに八幡平市主催の八幡平外来植物駆除キャンペーンに参加しましたので、ご報告したいと思います。
このキャンペーンは毎年7月に八幡平市松尾中学校の全校生徒が、特別保護地区に指定されている八幡平山頂付近に入り込んだセイヨウタンポポやフランスギクを駆除するもので、環境省の他、岩手北部森林管理署、岩手県、八幡平自然散策ガイドの会などが協力し、当日は約100名の参加者がありました。
開会式では、松尾中学校の生徒さんが、「自分たちが誇りに感じている八幡平の自然景観を守るためしっかり駆除活動をしたい」と「宣誓」を行った後に、盛岡管理官事務所の塩野管理官から、タンポポは根を深く張っているため途中で切ってしまわないように慎重に作業する必要があること、他の高山植物にダメージを与えないように等注意事項の説明がありました。
それぞれの班に分かれて1時間半程度の作業を行いました。松尾中学校では、本キャンペーンのために事前授業を行っており、生徒さんは高山植物や国立公園について予め学んでいたため、作業中に私が出した高山植物名前あてクイズや、国立公園に関するクイズにもすんなり答えてくれました。岩手県には十和田八幡平国立公園、三陸復興国立公園の2公園があり、豊かな自然を未来に引き継いでいく必要があると、うっすら感じていてくれていました。今はうっすらでもその種は10年20年経った後にはより色濃く、大きく成長してくれていると思います。
大きなごみ袋に3つほどタンポポの駆除ができました。
八幡平の自然を守るために若い皆さんが汗を流してくれていることを、AR日記をご覧の皆様にお伝えできて嬉しいです。日常の業務では若い方々と接する機会が無いので、私にとって新鮮な1日となりました。
国立公園でお会いしましょう。