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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

水無月の八甲田

2021年06月30日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

好きな山はと聞かれれば、迷わず岩手山と答えますが、

19の峰(下岳をのぞく18という説もあり)で構成される八甲田は、

単独峰である岩手山と違った魅力に溢れています。

そんな八甲田の調査のため、6月11日、井戸岳に行ってきました。

だいぶ時間が過ぎてしまいましたが、

今の季節はワタスゲなどが風に舞っている様子を思い浮かべながら、記しています。

メンバーは所長他4名、私が年長者、写真を撮っているとどんどん置いていかれます。

〈酸ヶ湯温泉から一時間と少しで仙人岱に着きます〉

〈仙人岱の木道をヒナザクラとショウジョウバカマが彩ります〉

〈ヒナザクラはまだ目覚めたばかりでした〉

〈仙人岱上部:パークボランティアの皆さんが道迷い防止に設置したロープがあります〉

〈仙人岱より大岳への途中から硫黄岳方向を振り返ってみます〉

〈仙人岱より一時間弱で大岳山頂です:ミヤマキンバイが咲き乱れていました〉

〈大岳から井戸岳へは、大岳避難小屋めざして一旦下ります〉

〈大岳避難小屋から井戸岳はミネザクラ咲き乱れる中を登ります〉

〈井戸岳の周辺のコメバツガザクラとミネズオウの競演〉

〈コメバツガザクラとミネズオウのカーペット〉

〈遅くまで残る雪でスキーを楽しむ人も多いといいます〉

〈ミヤマオダマキはまだ目覚めていませんでした〉

〈赤倉岳はほんとに赤いのです〉

〈毛無岱が見えてきました〉

〈毛無岱はミズバショウが目をさましたばかり〉

〈真剣に仕事の話しをしています〉

〈毛無岱の階段の下にイワナシがひっそり〉

一日の調査を終え、酸ヶ湯温泉に下山しました。

人は、太古の昔から森とともに歩んできました。

だから私達の遺伝子は、森の中にいるのが自然で、

心安らぐようにできているのでしょう。

仕事ではありますが、八甲田の自然の中で、細胞が生きかえる気がしました。

いつも「お山の診療所」と自分で勝手に言っています。