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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

さえずりに耳を傾けて

2021年06月03日
大船渡 坂本麻由子

みなさんこんにちは。

大船渡自然保護官事務所の坂本です。

早いものでもう6月。多くの生きものたちの春から初夏は繁殖期ですね。

生まれたばかりの命は守られるべく愛くるしい姿と可愛らしい声

種を超えて母性本能をくすぐられます。

一方かわいい我が子を一生懸命世話する親たちの姿もまた微笑ましいですね。

一心不乱に餌を運ぶ親たちを見て「本来親とはこういう生きものか」と

生きものたちに「親」の役割を気づかされ、自身と重ね合わせる。

巡視中出会う生きものの「親」たちに考えさせられるのでした。

そんな人生を考えるような重いテーマではございません。

今日は先週の碁石海岸巡視中に出会ったかわいい野鳥たちをご紹介します。

言わずもがな鳥は飛び、忙しく動き回ります。

そのためカメラに収めるのは私の腕では非常に困難です。

そのため1枚の写真に収められたときの喜びはひとしお、

飛び回る鳥たちを追いかけ続けることになってしまうのです。

【コゲラ】キツツキ目キツツキ科

日本のキツツキ類では最小だそうです。

二本の足の握力と尾羽の3点確保で幹を素早く動き回り、

幹や樹皮の隙間に隠れている虫を探し捕まえます。

木立の中で「カカカカ」とつつく音が聞こえたら探してみてください。

【コサメビタキ】スズメ目ヒタキ科

全長13センチほどのスズメより小さめなすばしっこい鳥。

飛んでいる虫を空中でキャッチすることからFlycatcherとの名もあるそうです。

タイミング良く枝に捉まっている所を撮れましたが、

シャッターを切り終わった時にはもう既に飛び立っていなくなっていました。

【エナガ】スズメ目エナガ科

綿を丸めたような体に小さな嘴と長い尾羽が特徴のとにかく可愛いエナガ。

野鳥界のアイドルと言われるほどの人気です。

身近なところで出会えるので「ジュリジュリ」と聞こえたら

目をこらして尾っぽの長い小鳥を探してみてください。

たくさん撮影できたのですが愛くるしさが伝わる1枚を選びました。

【イソヒヨドリ】スズメ目ツグミ科

「あ、目が合った」の1枚です。

海岸の岩場や崖などでよく見られるイソヒヨドリ。

目を引くブルーと赤いお腹(雄)でわかりやすいですね。

イソとは言いますが、市街地で虫を咥えている姿や

人家の屋根で休んでいる姿がよく目撃されます。

いかがでしたでしょうか。

どの鳥もそれほど出会いにくい鳥ではなく、

まわりによくいる鳥たちです。

特に今時期は子育て中の親鳥がエサを求めて

山中だけでなく市街地にも活動範囲を広げているかも知れません。

いつもの散歩の時間に耳を澄まし、鳥たちの声を聞いてみてくださいね。

聞こえたら近くにいるはずです。

最後に、碁石海岸のウミネコの子育て風景をどうぞ。

5月31日に撮影したウミネコの繁殖地となっている千代島(ちよじま)の1枚です。

この中にヒナが6羽写っていますよ。

ズームして見つけてくださいね。

これがウミネコの卵の殻です。

ヒナの体の模様そっくりです。

生命の神秘ですね!

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初心者にもわかりやすい野鳥についてのサイト

国立公園オフィシャルパートナー【サントリーホールディングス()】様の

日本の鳥百科/サントリーの愛鳥活動 もうご存じですか。

その中に「あなたの鳥タイプ診断」たるものを見つけてしまいました。

さっそく試したところ私は"エナガ"タイプでしたよ。

野鳥界のアイドルと同じタイプで大喜びしてしまいました。

ご興味ある方は、診断してみてはいかがでしょうか。