アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
ホワイトアウトの大寒前日
2021年01月28日今週の十和田湖の風景です。
〈2021/01/26 早朝 湖畔より南八甲田櫛ヶ峯をのぞむ〉
〈2021/1/26夕景〉
寒さが続いたり、雪が降り続いたりした後に晴れた朝は、凍り付いた湖面や木々のしぶき氷
がきらきら輝いて、ガラス細工の芸術品が並べられた中を通勤しているようで、幸せな気持ちになります。
〈2021/大寒前後〉 〈髭の生えたイルカ?〉 〈クリスタルのランプシェード〉
1月20日は大寒でしたね。19日の通勤時、大荒れの朝、ホワイトアウトの中、車のハザードを点灯しながら
止まったり走ったりして、やっと事務所に着きました。帰宅後の除雪が手間取ることを想定し、午後から次の日にかけて休暇をいただきました。しかし大寒当日は気温も高めで、穏やかな一日でした。
その日昼過ぎにはたと大寒であることに気が付き、早速以前に話題にした「大寒味噌仕込み」を決行したのは
言うまでもありません。
今年の秋の出来具合が楽しみです。
さて、昨年のクリスマスの日の事になりますが、酸ヶ湯温泉でイグルー(圧雪ブロックを使って作ったシェルター)を作る講習会があり、受講してきました。青森大学観光文化研究センターの佐々木豊志先生直伝イグルー製作体験講座です。世界初の講習会ということで、一日だけ参加した私はブロックを切り取るところまでのカッターの認定証をいただいてきました。世界初の認定証とのことです。たくさんのブロックを切り出し、
更に積み上げるには技術と人手が必要ですが、犬小屋くらいの大きさなら一人で作れるかもしれませんね。
また冬の楽しみが増えました。
〈踏み固めて切り出し積み上げます〉
一月も残すところあと僅か、冬本番はこれからですが、先週末は日差しも春のような陽気でした。湖畔を歩くと気の早いマンサクの花が今にも笑い出しそうな勢いです。
〈2021/1/26 御前ヶ浜の春待つマンサク〉
〈2021/1/26 厳しい環境に負けず枝に残るツリバナの実〉
冬を楽しむ予定満載の、充実したウインターシーズンを過ごしたいと思います。まずは八甲田の樹氷、
国立公園ではありませんが日本三大樹氷の一つと言われる森吉の樹氷、そして日本一の密度と言われる八幡平の樹氷が待っています。ちなみに樹氷は過冷却された霧や水滴が木に付着したもので風上に向かって大きくなります。日本で樹氷が見られる場所は他には蔵王や西吾妻などがありますが、ロープウエーで気軽に行ける
八甲田、登山者の聖地と呼ばれ簡単には人を寄せ付けない八幡平、ぜひ冬しか会えない十和田八幡平国立公園の絶景をご自身の目でみてほしいものです。
今シーズンのまだかわいい年末の八幡平の樹氷をご覧ください。
〈2020/12/29 口から炎を吹き出しているようなスノーモンスター〉
〈2020/12/29 大好きな場所 八幡沼付近より岩手山の夕景〉
ただいまどんどん成長していることと思います。
遠出をせずとも、身近な十和田八幡平国立公園を満喫しましょう。