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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

高病原性鳥インフルエンザ検査研修

2020年11月16日
石巻 晴山功

石巻自然保護官事務所 晴山です。

本格的な冬を前に寒さが緩み、春の陽気を思わせるような日々が続いていますが、数週間前から高病原性鳥インフルエンザの感染のニュースが流れています。

現在は、「国内の複数箇所で感染が確認された場合」のレベル3となっています。

環境省では、高病原性鳥インフルエンザに対して、以下3つの取り組みを行っています。

1.渡り鳥の飛来経路の解明

2.鳥インフルエンザウイルスのモニタリング

3.渡り鳥の飛来状況のモニタリング

先週、東北地方環境事務所内において、鳥インフルエンザの簡易検査研修が行われました。

死亡野鳥の報告があった場合には、簡易検査、遺伝子検査、確定検査と段階を経て検査を行う必要があり、東北地方環境事務所では第一段階目の簡易検査を実施します。

簡易検査の実習風景です。

鳥のぬいぐるみを相手にスワブ取得の練習

冬鳥たちは、沼・池・海浜近くに居るだけではなく、昼は落ち穂などを食べるために田畑にもやってきています。その途中で電線にあやまって接触してしまったり、他の動物に襲われるなどをして死んでしまう野鳥も居ます。

死亡野鳥のなかには、もしかしたら、鳥インフルエンザにかかっているものもいるかもしれません。

死亡野鳥を見つけた際は、決して触れることなく、県・市町村・東北地方環境事務所などの窓口に連絡するようにしてください。