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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

【開催報告】企画展連携トークショー「ナザレ修女会と十和田湖」

2020年02月18日
十和田八幡平国立公園 村田 野人

 こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。

 今回は十和田ビジターセンターで開催中の企画展の連携イベントとして行ったトークショーの様子を紹介します。

 現在、十和田ビジターセンターでは、令和2年2月23日(日)まで、「企画展「修女たちの夏休み」in十和田湖」と題して約90年前に十和田湖を訪れた英国の修女がスケッチブックに描き残した水彩画を展示しています。十和田湖の名所や湖畔に今もあるゆかりの礼拝堂(現存は2代目)など、のどかな大正時代の風景をごらんいただけます。十和田湖にお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。

 トークショーは企画展にもスケッチブックを貸していただくなど大変お世話になっている宗教法人日本聖公会ナザレ修女会の協力の下行われました。

 まず、ナザレ修女会副霊母の三澤美代志修女から水彩画を描いたシスターについての情報、湖畔の民宿に残されていたスケッチブックの発見から水彩画集『修女たちの夏休み1920ー1940』の出版、企画展までの経緯をお話いただきました。その後、当方から開催中の企画展の意図や内容について説明したのち、日本聖公会東北教区の小野俊作司祭より第二次世界大戦前に鉛山礼拝堂に掲げられていた天使の絵が行方不明になったこと、沖縄での再発見、2代目礼拝堂への設置までのお話を聞きました。会場には、沖縄で再発見された天使の絵を発送するのに携わった方、天使の絵が再設置された2代目礼拝堂での結婚式をコーディネイトした方、諸々の事情により親類をナザレ修女会に預け育ててもらった方など様々な参加者の方がいらしていて、それぞれの思い出が語られました。会場から多くの発言があり、盛況のうちにトークショーは終了しました。トークショーをきっかけとして多くの方に、英国の修女が訪れていた歴史やひいては十和田湖とのつながりを再確認していただけたのではないかと思います。

修女たちの夏休みin十和田湖

<企画展「修女たちの夏休み」in十和田湖ポスター>

※企画展の詳細はこちら

タイトル:企画展「修女たちの夏休み」in十和田湖

期  間:開催中ー令和2年2月23日(日)9:00ー16:30

(毎週水曜日は休館。)

会  場:十和田ビジターセンター

(〒018-5501青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486)

主  催:十和田ビジターセンター運営協議会

協  力:宗教法人 日本聖公会 ナザレ修女会